2008年10月10日 16:05 CAT :
       

殺さなくても殺せる力

世の中には、「A読み」と「B読み」と言う読み方が存在する。

それは本を読む上での話。

A読みってのは、文字を追って行く事は出来るけれども、その実、内容についての理解はほとんど出来ていないと言う、表層上だけをなぞる読み方で、B読みは、逆に内容や筆者・作者の思惑などまで読み取ることの出来る読み方・・・らしい。

学校とかのテストで、勉強しても国語の点が悪かったヤツは、根本的にB読みが出来ない部類の人間らしい。

何の勉強もしなくても、国語の点は良かったオレはきっとB読みが出来てたんだと思う。

少なくとも学生時代には。

所が最近、どうにもこうにも本を読んでも、その内容があんまり頭の中に入らなくなってしまった。

まさしくA読みしか出来なくなってしまったみたい・・・確かに、最近本とか読まなくなってたしなぁ~
と言うわけで、「吉本ばなな」きっかけで、少々本を読むようにしました。

本を読もう。

頭にもたまには栄養をあげよう。

と言うわけだ。

その影響か、何か知らんけど、頭の中で常に変な事を考えるようになってしまった。

常に、変な事を考えてる。

妄想にふけってる。

今日は、岡山くんだりまで、一次試験を通った会社の入社試験を受けに行って来た。

岡山って言うと、結構めんど臭かったりするんだけれども、それでも、何だか妄想ばっかりエヘエヘしていたら、岡山なんかあっという間だった。

(途中、横に居た女子高生。

スカートの生地が薄いのか、太陽光の力で、パンツが透けて丸見えだったんだ。

オレ好みのブルーとホワイトのストライプ。

こう言う時にジロジロ見ないようにするのって苦労がいるよね。)
え~と・・・取り合えず、今日の妄想。

「闇」について。

オレの好きな作品やオレ自身が作るモノなどその辺の全ての共通項は、作品の中に秘められた「闇」だと思う。

嫁と会って以降、丸くなっただの穏やかになっただの色々言われますけれども、それでも、作るモノはやっぱり「闇」だし、好きなものは「闇」を描くものばかり・・・「幸せ」や「愛」について書かれたモノなんかは、脳が拒否してしまう。

中学生や高校生の頃には、拗ねてみたくて、「オレは人間の闇を見るんだぜ。

ヘヘヘイ」と調子に乗ってるガキんちょも事の外たくさん居る事だろう。

オレもそうだった。

わざわざグロイものを見たり・聞いたり、自分でもわざとドス黒い事を書いては「マァ、オレの書くものは世の中には理解されにくいんだけどね。」と、福本信行風に言えば「ステディ」ぶってた。

(今にして思えば、理解されないのはテーマや内容のせいじゃなくて、理解させるだけの力量が無かっただけなんだろうけど・・・)
いつしか、そんな時期は過ぎ去った・・・

それでもオレは未だに「闇」が好きだ。

ただひとつ変わったことと言えば、ただグロイだけのものと、本当に作品として「闇」を取り上げているもの区別はつく様になった。

・・・(ように思う。)昔は、見境無く色んなものを漁ってたけど、その当時見てたものの中で、本当に「闇」を描いていたものなんて、実はほとんど無かった事に愕然とする。

じゃあ、オレは一体何を見ていたんだろう・・・と。

きっと、グロい事を書くのがカッコいいと思ってる方たちが、大した思慮も無いまま、無知蒙昧にグロい何かを寄せ集めただけのモノが、この世には氾濫しているんだろう。

「闇」を取り扱う為にグロイ描写は必要ない。

グロイ描写をしないと「闇」を表現できないのは、浅はかだと思う。

恋空みたいに「セックス」有りきじゃないと「恋愛」について書けないくらい浅はかだと思う。

底の見えない沼に、深く深く沈み込んでいくような感覚に襲われる「闇」を取り扱った作品が好き。

この部分は、きっとどうなろうとも変わらない根本の部分なんだろうな。

そう考えてる内に、気がつけば家に着いてた。

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