- 2005年11月13日 3:06 CAT :
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「夢喰いバクヲ」完結
今、「夢喰いバクヲ」の最終話を書き終わりました。
・・・長かった。
そして、今すごい感無量。
お陰でブログ始まって以来初の一日で二回書いちゃいました。
思えば、ふと小説でも書いてみようかなぁ~と思ったのが今年(2005年)の3月。
それから早9ヶ月。
書いた原稿は400字詰めの原稿用紙にしてざっと100枚弱。
よく書いたものだ。
ホント。
人生で初めての小説。
んで、人生で初めて最後まで書き終えた小説。
マンガと比べて小説を書くのってほんとに難しいと痛感しました。
でも、それがまた面白くて、この後もまた別の作品を書いたりすると思うけど、それでもこの「夢喰いバクヲ」が最初の小説である事は、オレがオレとして生きるこの一生涯においては変わる事はありません。
そう考えるとホント感慨深い。
で、チョッとだけテーマについて。
もともとオレには「夢」ってものが小学生の頃からありました。
漫画家になりたい。
でも、内気で友達もあんまり居なかったオレにとって、その夢を今みたいに嬉々として語る事などありませんでした。
それでも、学校の宿題とかで「将来の夢を書きなさい」とよく言われ、その度に正直に自分を出せないオレは本気で困っていました。
転機は高校1年の時。
例の「先輩」にあってから。
あの人が、人生で初めてオレの書くものを褒めてくれました。
それ以降、少しずつ自分って言うものが出せるようになってきたオレは、この段階・・・夢を持ってから10年以上経ってやっと信頼できる人にだけだけど、夢を語れるようになりました。
でも、やっと「夢」を語れるようになった頃、オレは人生としての分岐点にたどり着きました。
それは、酷く過酷なもの。
多くの心無い大人たちから「夢は捨てなさい。
漫画家なんか将来食べていけない。
それよりこんな仕事はどう?」・・・いやと言うほど言われました。
昔、あれだけオレに夢を強要したくせに、オレが夢を語りだしたら「捨てろ」とか言いやがる。
だったら、もうこの世に夢なんかいらね~よ!!もともと夢さえなければオレはこんなにつらい思いをしなくてすんだんだ!!って思い立ちました。
それが「夢喰いバクヲ」誕生の瞬間です。
だから、作中いやと言うほどオレが子供の頃に聞かされた「夢はかなう」と言う詭弁と「絶望した」と言うオレの現状が出てきます。
「夢」を強要する今の社会、「愛」や「恋」を歌う歌手。
皆うそ臭い。
だって、共感できるように薄味な歌詞を書いても、そのまま丸投げ。
宙ぶらりんのオレの気持ちは無視して次に進んでいく。
中途半端に勢いづけられたオレは、「逝きたいのに逝かせてくれない」まさに「寸止めプレイ」でしょ?それだったらいっその事こうしろ!!ってのが「夢喰いバクヲ」自体のコンセプトにもなります。
後ひとつ、大切な事は「正義」はその時々の大多数の総意であって、誰の目に見ても「善」ではないと言う事。
マァ、いろいろ書きましたが、そんな事を考えながら一年弱の間、この「夢喰いバクヲ」と付き合えて本当によかったと思います。
え~と・・・ここまでご愛読いただき、本当にありがとうございました。
バクヲの最終章は数日中に更新いたします。
ちなみに、今新作を製作中です。
タイトルは「超ニュースチョクホー」オレの人生をほとんどそのまま恥さらしに書いていく「グミチョコ」ぱちもんみたいな話です。
良かったら、読んでみて下さいね。
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