- 2017年11月23日 23:11 CAT :
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ジョセフ・ドーソンは実在する
お仕事の傍ら、「タイタニック」を見直しておりました。
最近、邦画ばっかり見てたけど、やっぱりハリウッドのクソ金かかってる超大作は面白いね。
その中でも、この「タイタニック」はなかなかどうして、何度でも見たくなる深みのあるストーリーがやっぱり名作たる所以と言うところでしょうか。
今さら、この作品について、感想もくそもないだろうけど、ホントに面白かったよ。
今回も、涙線が緩みまくってた。
いつになっても、ドーソンさんとローズには感情移入できない。
初見の時から、オレがウルウルするのはいつも、後半の楽隊が演奏をやめて避難しようとしたけど、そのうちの一人が再び弾き始めると、残りのメンバーも戻ってきて演奏を再開する。そこからの一連のシーン。
特に、今回は、子どもにおとぎ話をしているお母さんのシーンか。
「ライフイズビューティフル」の時もそうだったけど、もう、親子ネタは感情移入しまくるからダメなんだって。まぢで。
オレが、タイタニックに乗ってたとしたら、どうしたらだろうとか、そんな事を考えると、どんな事があったとしても子どもだけは助かってほしい。そして、出来るなら嫁にも助かってほしい。
自分が死ぬことになったとしても。
実際のタイタニック事故の死者もその9割が男性だったらしい。
多分、男って言うのはそう言う生き物なんだろうね。
ただ、昔からドーソンさんに感情移入できなかった理由が今回の話で何となく分かった。
あの2人・・・出会ってから、数日しか経ってないんだよね。
しかも、その間もズッと一緒だった訳でもないし。
どんだけ運命の出会いだったか知らないけど、その状況で、あんなに必死になるものなんだろうか。
詰まらない見方をすれば、たまたま出会った二人が経った数日だけど激しい恋に落ち、男が女を命をかけて助けると言う究極のヒロイニズムは、女心ワシ掴み。
そして、ワシ掴まれた女に連れられて男も見に行く。
んで、男は男で別の見方からヒロイックな気分になれて、結果的に、映画は大ヒットする。
そりゃあマーケティング的に見れば、凄く正しいと思う。
大作になればなるほど、そう言う戦略はあるんだろうけど、それが見え隠れしちゃうから、ドーソンさんには感情移入できないんだよ。
ラストシーンのタイタニック乗客全員が、ドーソンさんとローズを祝福するシーンなんて、そこまでの感動が一気に興ざめしてしまう。
今のオレは、もうそんな燃え上がるような恋愛とか、もうそんなの多分惹かれないんだよ。
だから、露骨なシーンが出てくると「うむむむ・・・せっかくいい映画なのに」となってしまうんだと思う。
そう言うのがしたかったら、それはそれで別でやってください。
と言いたいんだけど、淡々とタイタニックの事件をリアリティーを持って描いても、ヒットしなかったんだろうね。そして、そんな企画で超大作は作れなかったんだろうね。
もちろんそんな事どうでも良くなるほど凄まじい名作なのは間違いない。
見るたびに分かっていても、ウルウルしてしまうしな。
しかし、本当に、子どもネタ、親子ネタに弱くなってしまったもんだ。
何だったら、最後にキャルが自分が船に乗るために女の子を助けたシーンでも、「女の子助かって良かった~」とか思ってたわ。
このシーンね。
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