- 2019年4月9日 8:03 CAT :
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退屈な人生を黄金に塗り替えて
そもそもの出会いは、三柴理ことエディーだった。
筋肉少女帯キチガイになっていた学生時代。ナゴムも含めた全ての音源を手に入れたオレは、それ以外のかつての筋肉少女帯メンバーが参加している楽曲すら全て揃えようと躍起になってた。
そんな中、80年代の筋肉少女帯を支えた名バイプレイヤーエディが参加しているバンドを2つ見つける。
「陰陽座」と「犬神サーカス団」。
早速、それぞれのアルバムを買った。陰陽座の「赤熱演舞」と犬神サーカス団の「暗黒残酷劇場」(エディーが参加してたのは、「レクイエム」だったんだけど、それはDVDシングルでまだ「神の犬」は発売前だったので、取りあえずアルバムを1枚買ってみようということで)。
正直な話、陰陽座はカッコいいんだけど、そこまではまらなかった。なので、「鳳翼麟瞳」以降は買ってない。
でも、もう一つのバンド「犬神サーカス団」はやばかった。
それはもう既存の価値観が吹き飛んでしまうくらいの衝撃だった。
未だに、この筋肉少女帯級の衝撃を受けたバンドは、犬神サーカス団だけだと思う。ほかにも、衝撃を受けたバンドはたくさんあったけど、とにかく桁違いの衝撃を受けた。
すぐさまに、その時手に入る全てのアルバムを手に入れた。どうしても手に入らなかった「御霊前」は、ヤフオクで2万円以上使った手に入れた。
中でも「地獄の子守唄」と言うアルバムは、その禍々しさと完成度が群を抜いていて、まぢで失禁レベルの衝撃を受けた。
それ以来、ずっと追い続けてきた。
ライブの物販で本人と話しできた時には、あまりに感激して涙がこぼれてしまった。
それから15年以上…
メジャーに行ってチョッと毒が薄れた時も、インディーズに戻ってまた毒が復活した時も、マーシープロデュースじゃなくなった時も、改名してから一発目の震え上がるほどの傑作「恐山」を聴いた時も、全てをリアルタイムで経験して追い続けてきた。
持ってなかった「夜が終っちまう前に」も再販した奴をライブの物販で買ったので、多分全てのCD、DVDを持ってる。
15周年記念の「籠の鳥」を得て、20周年の時の「絆」でこんな感じで来たか…と思った。
そして、25周年。満を持して放たれた新曲「GOLD」。
正直、ここ数年の犬神サアカス團の方向性には少しついていけなくなっていた。けれども、この曲はそれでもなお素晴らしい。
何が凄いって曲調は、ポップなんだよ。今の犬神サアカス團なんだよ。でも、至る所に細かく、かつての犬神サアカス團が見え隠れするように作られてるんだよ。
「地獄の子守歌」の系譜にあるだろう和風ロックンロールの集大成的楽曲「籠の鳥」。
かつての名曲たちの歌詞が引用された20年の歴史全てを網羅した楽曲「絆」。
そして、これらの曲を踏まえた上で進化した犬神サアカス團があえて、かつての自信のスタイルに戻すのではなく、少しだけ寄り道する事で、バンドの歴史と存在感を発揮した楽曲。それが、新曲「GOLD」なんだと思った。
いや、実際に、メンバーの皆さんがどんな気持ちをこの曲に込めたのかは分からない。
オレの妄想なので、これがあってるかもわからない。
ただ、オレは、そう感じた。
正直「GOLD」以外の全ての楽曲を持ってるので、今回のベストを買うのはどうしようかなぁ~とも思ってたんだけど、この1曲のためにも買う価値は十分にあると思うんだ。そのくらい素晴らしい新曲だった。
そもそも、お布施的な意味も込めて全ての音源を買うことは、15年以上前に始めて出会った時から決めてることなので、そもそも悩む余地なんかないんだけどね。
しばらくは、YOUTUBEでこの曲を聴きながら、アルバム発売を待つことにいたします。
6月4日発売らしいです。
購入特典とかあると思うので、それが分かるまで予約は少し我慢しておこう。
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