- 2023年3月17日 20:12 CAT :
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赤黒い血を流す少女の顔は老婆の様に変り果てる
昨日(と言うか、もう今日か…)チョッと急ぎ目納期のお仕事が入ったので、徹夜して仕上げたりした。
若いころは「2徹するとさすがにきついな」とか言ってたけど、今はもう完徹すると、あと後に支障が出てしまうようなお年頃になってしまった。
昔、ルパン3世のバイバイリバティーって作品で、ルースターが呟いた「年は取りたくねえもんだな」と言うセリフをなぜか今嚙み締めております。
さてさて。
「美魔女」と言う謎の言葉が存在している。
あと、「大人女子」と言う謎の言葉も存在している。
大人なのに女子とはこれ如何に?とは思うんだけど、まぁ、「女子」と言う言葉は「女の子ども」ではなく「女性」と言う意味もあるんだろう。知らんけど。
年の取り方について、色々と考えたりする。
先日、友達社員さんとお話ししてる時に、「The Birthdayの新曲(映画スラムダンクとタイアップしてたやつ)のPVドチャクソカッコいいな。でも、チバユウスケってもうあんな老ける年だったっけ?」と聞いたら「チバユウスケは渋く見せるためにわざとやってるらしいよ」と教えてくれた。
そのMVはちなみにこれ(↓)
イヤ、掛け値なしにかっこいいですよね。
何かここ最近、「若く見られる」事が良いような風潮があったりする。
個人的には、「若く見られる」と言うのは「経験が浅い」とか「頼りない」とかそう言うチョッと蔑んだニュアンスだと思ってる。
仕事の打ち合わせとか言った時に「お若いですね~」と言われると、それは「こんな頼りない若造で大丈夫なのか?」と言うニュアンスが多少はあるんだろうなと。
以前、船井総研と言うコンサル会社のおっちゃんと話したことあるんだけど、その人は「若く見られないようにするのに努力してるんですよ」と言ってた。そして、おっちゃんだと思ってたけど、オレより年下だった。
まぁ、男の感覚ではまま若い方が良いと思ってる人も意外と少ないのかも知れない。
無駄に老け込むのはどうかと思うけど、良い年の取り方をしたいなと思ってるんだよ。
ただ、昔から良く分からなかったのは「20代に見える50代」と言う表現。冒頭で言ってた「美魔女」と呼ばれる(もしくは呼ばれたい)人達についてなんだよね。
「若く見られたい」のはなぜなんだろう。
オレみたいな萎れかけのおっさんからしたら、良い年の取り方したナイスミドルな40~50代の女性はすごく魅力的に見える反面、10代とか20代とかはもう子ども的な可愛さすら感じる訳で、年上なのに見た目は子どもみたいな女に興味なんてない。
では、10~20代の男から見れば、それはもう10~20代の女が良い訳で、見た目20代だけど実は自分のお母さんより年上かもしれない女に興味はないと思う。
と言うと、「自分の為に頑張ってるんだから、とやかく言うな」と言われるんだろうけど、本当に自分のためにやっているのなら、その価値観を人に推し付けないでほしい。
「若く見える」と言う事に対して、少なくともオレは1ミクロンも魅力を感じていないんだよ。
美しい女性はたくさんいるし、尊敬すべき女性はたくさんいる。
もちろんその中には、年齢より遥かに若く見えるような女性もいる。ただ、少なくともその人たちは「若く見える」と言う事にアイデンティティは置いていないんだよ。
素敵な年の取り方をしている人は、本当に輝いて見える。
そして、その輝きと魅力は10~20代にはどうひっくり返っても出せるもんじゃあない。
そんな事がこの年になってオレも分かってきた。
男とか女とか関係なく、最も人間的に魅力があるのは40代以上なんだよ。
ただそれは、「若く見える」事とは何の関係もない。50代になって「20代に見える」と言う事にしかアイデンティティを持てない奴がいたとしたら、そんな奴には輝きなんてないと思うんだ。
荒木飛呂彦先生が、クリエイターとしてのキャリアを含めた超魅力的な年の取り方をしてなくて、ただ、石仮面を被ったから年を取らないと言う事だけをアイデンティティにしてたら、どうだろうかって話ですよ。
「どうせ男は若い女が良いんでしょ」と言うのは、「子どもが欲しい男」に限る話だと言う事も忘れないでほしい。
それ以外のほぼ全ての男にとっては、若い事より魅力的な事の方が重要だと言う事。
そしてその意味だった場合、「若く見える」と言う事に意味はないと言う事も。
流石に、ルネサンス期から年を取ってないのは、サンジェルマン伯爵もびっくりだと思うけれども。
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