2023年3月18日 20:00 CAT :
       

自殺の唄

子どもの頃から、頭の中では際限なくどす黒い世界が広がり続けていた。

一番古い記憶では、それを当時持っていたぬいぐるみと指人形を使ったお人形遊びと言う形で表現していた。

ぬいぐるみを紐で縛り付けて解体し、それを指人形たちが腑分けして食べると言う遊び。

それを見た母親から「ゲームばっかりやってるから、そう言う事を考えるようになるんだ」とか良く分からない理由で、ゲームをやることをしばらく禁止された。

別にゲームやってたとかは全然関係なくて、思いついたことをただやってただけだった。

その頃から、表に出さないで表現する方法を模索するようになって、結果的にその方法として選んだのは、一番お手軽で続けられたのが漫画を描くと言う事だった。

それ以上でもそれ以下でもない。

頭の中で際限なく広がる世界を掬い取っては、マンガを描いていく。

誰にも魅せることなく、数万ページのマンガが出来上がった。

マンガにならなかった妄想は、音楽の形にした。結局、制作した音源は数百曲になった。

それでも余った妄想は小説にしたり、演劇の台本にしたりした。

今も、続いている。

マンガを描く時間が取れなくなったとしても、頭の中には相変わらずどす黒い世界が広がり続けている。

今年になって、改めてそれを出していけるようにしたいなと思った。

その為にまず、文章を書いてみよう。と。

そうしたら、溜まりに溜まっていたイメージとか妄想とか考えとかが、まぢでいくらでも溢れ出てくるようになった。

10代とか20代の頃は凄い発想がいっぱい出てたけど、年取ったら枯渇するもんだと勝手に思ってた。

実際はそうじゃなかったらしい。

ただ、スイッチを入れてなかっただけだったらしい。

クオリティは分からない。

けど、今は描きたいものがビックリするほどたくさんある。

死ぬまで暇はしなさそう。

いつ死ぬかは神のみぞ知る。

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