- 2023年4月10日 20:00 CAT :
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じゃあまだまだ もう少しだけ夢を見るよ
これまで作ってきた音源の中で、一番評価されたのは「脛毛王女と巨乳爺や」という作品だと思う。
個人的に一番完成度が高いのは「ぬるま湯ガリクソン」か「王道軽傷」のどちらかだと思っている。
とはいえ、もうここ数年これと言った音楽活動をしていないので、その辺のことも過去の泡沫。
たまに、自分で聴いて、やっぱりオレは天才だな。と思う程度になってしまった。
で、最近、チョッと色々あって、CDをくださいと言われることがあった。
いいですよ。と言いたい所なんだけど、結局プレゼントすることができなかった。
渡すとすれば、上記の3作品のどれかなんだろうけど「脛毛王女と巨乳爺や」と「ぬるま湯ガリクソン」はもう刷った分は手元になくて、渡せるのは「王道軽傷」だけなんだよね。
まぁ、「王道軽傷」もあと数枚しかないんだけど。
渡す前に久々に自分で、通して聴いてみた。
うむ。
相変わらず素晴らしい出来だ。
と思ったんだけど、これを人に「オレの作った音楽作品です」と渡すのはこっ恥ずかしい・・・いや、これは渡せねえな。となった次第でございます。
このアルバムの収録曲は下記の通り。
M1.本当の横溝正史のラブレター
M2.1/f揺らぎにあわせて奏でる発狂者のメロディー
M3.虐殺の恋文
M4.死合わせとシャボン玉の唄
M5.惑星独りぼっち
M6.今宵、「ただいま」はゼロになる
M7.黒魔術ラヴィンユー
M8.糧となるモノたち~true of the world
M9.思い出のアルバム
M10.おもちゃはおもちゃ箱へ
M11.お耳汚しを召し上がれ~と言う、演出
M12.犬神一座の大サーカス
M13.哀飢え悪の唄
M14.パラフィリア=グロッサリー その1
M15.パラフィリア=グロッサリー その2
M16.白痴にも書けるラブソングこの中の1曲「今宵、「ただいま」はゼロになる」が問題なんだよ。
アルバムの構成上、この曲自体は絶対必要なんだけど、この曲の歌詞がもうそれはそれは世に出してはいけない感じなんだよ。
このアルバムを作ったころ、オレは、サラリーマンをしていた。
合間を縫って、土日に少しずつ時間をかけてレコーディングをしていた。
そして、娘が生まれたタイミングで、その愛すべき娘に向けて捧げた「白痴にも書けるラブソング」が出来上がり、このアルバムは完成した。
まぁ言ってみれば、高校時代「生涯童貞」」を信じて疑わなかったオレ自身にとって、奇跡ともいえる自分の家庭を持ったことで頭の中お花畑状態で作った曲が数曲あるんですよ。
それでも「白痴にも書けるラブソング」はいいと思うんだ。
こういう感じに浮かれてる曲は人生でそう何度も書けないだろうし、今聞いても別に何とも思わない。娘かわいいなぁとしか思わない。
問題は、前述の「今宵、「ただいま」はゼロになる」だよ。
この曲こそ、そのお花畑脳全開なんだよ。
あまりにも恥ずかしすぎて、どうしようもない。
この1曲を闇に葬るために、この自信作のアルバムを丸々なかった事にしたい位恥ずかしい。
いつか、この曲だけ作り直したとき、本当にこの「王道軽傷」というアルバムが完成するような気さえしている。
それと同じ感じで、「ぬるま湯ガリクソン」にも「脛毛王女と巨乳爺や」にも制作当時の若気の至り的な恥ずかしい部分が散見されてた。
この辺りを再構成して、どこに出しても恥ずかしくない音楽作品を作ってみたいもんですな。
こちらが「王道軽傷」のジャケットになります。
はい。
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