- 2023年12月18日 12:02 CAT :
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エンジンコータローのカッコよさを早く誰かに伝えたい
先日、「水曜日のダウンタウン」でやってた「スベリ-1グランプリ」。
あれ、視聴者の皆さんはクッソ詰まらない芸人さんの滑りまくる様を見て、背筋を凍らせていたんだろうか。
オレも正直見ててきっついなと思ってたよ。
これを2週にわたってやるとか、いよいよ狂気の沙汰だと。
ただ、優勝したエンジンコータローさんのネタバラシされた後にはなった「いや面白いでしょ」と言う一言を聞いた時、メチャクチャこの人がかっこよく見えたんだよね。
このシーンだよ。このシーン。
逆張りするほど中二病拗らせてる訳じゃあないですよ。
他の芸人さんと違い、自虐でもなく、活舌が悪い訳でもない。
ちゃんと自分の面白いと思う世界観をしっかり伝えた上で、一番面白くないと言う烙印を押され、それでも「いや面白いでしょ」と言えるこのエンジンコータローさんのカッコ良さよ。
オレが学生時代、オレの周りには漫画を描いてるやつがいっぱい居た。
どう考えてもオレより才能がある奴ばっかりで、中には実際に同人誌出して、コミケである程度売れる位の奴や、投稿して賞を取った奴もいた。
あれから20年近い時間が流れ、関係が切れたヤツもいるけれども、近況をオレが知っている奴で、今でも漫画を描き続けている奴は誰もいない。
結局、あの当時漫画を描いてたヤツの中で、本当に漫画を描くのが好きで、自分の世界観を表現するために漫画を描いていた奴なんていなかったんだと思う。
承認欲求を満たすための手段として漫画を選んだだけで、そこで承認欲求を満たせなくなると、皆描くのを止めてしまった。
オレだけがあの頃と同じテンションで、誰からも読まれないへっぽこ漫画を描き続けている。
漫研部の人に、オレの漫画を会報誌に載せたくないと言われたこともあった。
編集部の人にこの画力でよく漫画を描き続けていられるねと言われたこともある。
まだ新都社にマロンが存在していたころにはcold四天王の中でも最下層と評価されてた。
それでも、いつどのタイミングでもオレは自分の描く漫画がめっちゃ面白いと思い、そして、当時の仲間が全員描かなくなった今でも、一人漫画を描き続けている。
いったい誰が、このエンジンコータローさんを馬鹿にできると言うんだよ。
オレと同じだと言うのはおこがましいけれども、オレはめっちゃ尊敬してしまったよ。
めっちゃカッコいい人だよ。まぢで。
何か分からんけど、勝手に勇気をもらった。
多分、オレはこれからも誰にも相手にされなくても漫画を描き続けるんだろうな。と。
それこそ死ぬまで。
そんな気がする今日この頃。
12月も「風を切る日々」の原稿完成しました。
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