- 2019年3月26日 22:25 CAT :
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チョコレート チョコレート チョ!チョ!チョ!いいかな?
「物質至上主義」の対極と言えば「霊的至上主義」だった。
ほんの数年前までは。
でも今では、「霊的至上主義」ではなく「データ至上主義」が対極になってきたような気がしてならない。
精神的なものは取り合えず置いておいて、所有すべきものが「物質」か「データ」かという、全く別次元に議論。
果たしてそれで良いのか。
という話ではなく、この2極の話になると、オレは完全に「物質至上主義」だと思う。
データにお金を払うようになって久しいけれども、オレ個人としては、どうしてもデータにお金を払う事に対して抵抗がある。
だから、電子書籍も買わないし、音楽もデータでは買わない。
この段階ですでに、時代から取り残されているおっさんなのかもしれないけれども、それでも、やっぱり物として置いておきたい。
人生における財産とはそもそも何なのかと言う事になるのかもしれないけれども、結局のところ、それは物でしかない。・・・と思う。
学生自分には考古学を勉強しておりました。
例えば、数千年前の土器とかを発掘した時、その土器に当時の人がつけた手の跡が残ってたりするんだよ。
それに自分の手を合わせてみた時の何とも言えないあの感動だ。
それは、物質であるからこそ味わえる感動だと思うんだよね。
最近、好きなバンドさんのライブとかによく行くようになったけど、そのライブ自体の楽しかった経験を物販で物を買って、それにサインをしてもらう事で、より確実に自分の生活の中にとどめようとするこの行為もある意味、物質至上主義の新しい解釈じゃあないだろうか。
メッチャライブ楽しかった~このバンド好きになったから曲ダウンロードしよ。って、どうしてもなれないんだよな。
電気グルーヴの作品群。CDは店頭から撤去され、データ配信は停止された。
でも、すでに購入してたCDはオレの手元にあるんだよ。まだ。
データで持つと言う事と、物で持つと言う事の大きな違いはココじゃあないだろうか。
データでもつ以上、そのデータを管理している誰かに依存する必要があり、その誰かの意思が最優先される。自分がどんなことを思っていたとしても。
でも、物として、自分の所有物にしてしまえば、ほぼ100%自分の意思だけで、その物を好きにすることができる。
もちろん法に触れるようなことはしないけど。
そう考えた時、改めて、物で持つと言う事の大切さを認識できた気がする。
データで持つ方がメリットがでかいというけど、それは果たして本当にメリットなのかを冷静に考えるべき時が来ていると思うんだよね。
宝物のモケーレムベンベのサイン付きCDは、データでは手に入らないんだよ。ワトソン君。
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