- 2015年2月27日 22:37 CAT :
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CEO
今のところ、娘が好きな映画ランキング!!
次点「借り暮らしのアリエッティ」
3位「コキンちゃんの青い涙」
2位「崖の上のポニョ」
1位「となりのトトロ」
と言った所でしょうかね。今日、初めて「ポニョ」を見せてみたんだけど、食い入るように見てて、見終わった後「面白かったぁ~」って言ってたよ。
さてさて。
そんなこんなで、今日は、映画のお話でも・・・
実は、昨日、このお休みに入って初めて、まともに映画を見ましてん。
(何か分からんけど、色々やる事あるのよ・・・)
今日も、あんまり時間がないので、単刀直入にその感想を書いておこう。その映画とは、松本人志監督作品「R100」だ。
この映画。
とにかく酷評の嵐。
一部には、「デビルマンを超えた!!」とまで言われているので、こいつぁパツイチ見るしかないな!!と、前々から思っていた映画だったわけでございまして・・・
取り合えず、率直に言えば、相当面白かったよ。
何が、「デビルマンを超えた!!」だよ!!デビルマンを舐めるんじゃねえよ!!ダボが!!デビルマンと比べて、全然面白いじゃねえか!!
取り合えず、この映画がなぜ酷評されているのか・・・についても分かった。いくつか理由があるんだけど・・・一番の理由は、この映画が、余りにもアングラ臭漂う「B級映画」だと言う事に尽きると思う。
この映画。
テーマがSMであると言うことから始まって、暗い画面も、ポップな音楽も、展開の不条理さも、何もかもがアングラなんだよ。
そして、B級映画なんだよ。
もし、この映画が単館上映で、しかも、公開期間が2週間とかだったら、間違いなく伝説のカルト映画となってたはず。
それが何を間違ったか、全国223スクリーンで公開とか、海外の賞へのエントリーとか・・・そんな事してしまったから、「普通の映画」をみたい人で、しかも、「映画とはかくあるものだ!!」みたいな事に凝り固まっちゃってる保守的な人に酷評されてるんだよ。
絶対そうだと思う。
そりゃあ、ガロでバリバリに描いてた頃の蛭子さんのマンガを、ワンピース読んで涙を流して「友情最高!!」って言ってる奴に読ませて、「素晴らしい名作だ!!」なんてなる訳ないだろう。
と言う話だ。
そう言う意味で、B級映画好きが見れば、これほど凄い作品はないって。
だって、普通B級映画と言えば、低予算が当たり前。
なのに、この映画は、潤沢な資金を使って、日本最高峰の超豪華キャストが出演し、いちいち何もかもが造りこまれている。
日本を代表する俳優さん「大森南朋」を亀甲縛りして、ボールギャグをかませ、しかも、前田吟がタンを吐きかける。
そんなシーンがどの映画で見られると言うんだ!!
しかも、その後ろでは、10歳の「大森南朋」の子どもが亀甲縛りで吊るされてるんと言う。字面にするだけで、笑ってしまう。
前作「さや侍」で、それまでのB級映画路線から、少しメジャーに媚びたかのような、涙ものに転換しようとしたみたいだけど(あれはあれで面白かったけども)、今回はまた、戻ってきた。
戻ってきたぞぉおお!!な感じ。
取り合えず、全編を通して、ドス黒い笑いで満ち満ちている。
「全然笑えませんでした。」と言うレビューもあった。
そうでしょうね。
奇麗なお笑いとか言う謎のモノしか愛していないあなたにはね!!
でも、オレは面白かったんだよ。ばぁ~か!!
にやにやが止まらなかったわ。ついでに言うと、今回の酷評の中で一番多かったのが「メタ演出をして、自己満足してる」的な奴。
あれね・・・
松本監督が自分を自画自賛してるわけでもなければ、自分の笑いを説明してるわけでもないんだよ。
そう言う批判をしてる人を馬鹿にしてるんだよ。
これまでの映画で言われてた「どこが面白いのかわかりません」と言う感想に対して、「ここで笑っとけば、それでいいですよ。
って教えてもらえてよかったですね~ばぁ~か。」って言ってるだけ。
ついでに、「100歳以上にならないと内容が分からない」って言うのも、多分、「これで笑えん奴は、100歳になっても、笑えんから、さっさと呆けてしまえ!」って事だと思うよ。
別に、「松本人志が100歳を超えても映画監督を出来てる、日本を代表する天才」と自分で言わんとしてるわけじゃあないって。
と言うか、そんなのも見てて分からないのか・・・
逆に、馬鹿にされてるのが分かったから、酷評してるのか・・・
どっちなのか分からないけど。
取り合えず、個人的には、これまでの作品で一番面白かった。
さすがに、「大日本人」「しんぼる」は、見るの辛いトコもあったけど、「さや侍」「R100」は映画として観れる。
そして、「R100」は、本当に素晴らしい「B級映画」。
断言してもいいと思う。
そりゃあ、同じ芸人さんでも北野映画のような、鮮烈に印象に残るシーンや、重厚なストーリーを求めてはいけないよ。
でも、北野映画は、メジャー映画。
松本映画は、B級映画。
そもそもの土俵が違う。
どっちも、唯一無二であることには違いない訳で、そう言う意味で、非難されるに値しないと思う。
オレは、鳥山明も、尾田栄一郎も、蛭子能収も、日野日出志も、斎藤種魚も、西野空男も素晴らしい漫画家だと思ってるんだ。
取り合えず、B級映画大好きで、アングラなドス黒い笑いが好きな人は、ぜひ観た方がいいと思う。
(特に、「ひとりごっつ」を夜中に見て、にやにやしてた世代は、ドはまりすると思う。)
それ以外の人は、絶対観ない方がいいと思う。 - この記事を見てみる ⇒