2019年4月24日 1:28 CAT :
       

愛はそう レセプター

色んな映画を見てる。

ここ最近、ホントお仕事しながら、色んな映画を垂れ流してる。

この見方が、正しくないのは100も承知。

映画と言うものは、本来、演者や制作者の意図、演出まで汲み取って、色々考えながら見て、楽しみ、見終わった後には自分の人生や、生活が何かしらのプラスになっているエンターテイメントだと思う。

でも、そうやって集中して2時間とかを使う暇がなくなってきていると言う、その事実が何とも言えず悲しいもんだ。

それはそれとして、個人的に映画には3種類があると思う。

〇初見であまりの面白さに引き込まれてしまうもの。

〇繰り返し鑑賞するたびにその作品の本質が見えてくるもの。

〇気楽に垂れ流して見る事ができ、且つ繰り返しの鑑賞に堪えるもの。

そして、そのどれに当てはまらない、つまらない映画か。まぁ、つまらない映画については、文字通りつまらないので、語る事もないんだけれども。

と言う事で、昨日に引き続き、この3種類の映画を少しだけ紹介・・・してみる。

 

〇初見であまりの面白さに引き込まれてしまうもの。
これについては、垂れ流して見るか…と思って、見始めたのに、お仕事もできずに思わず最後まで見入ってしまった映画。もう、本当に面白すぎて、目が離せなくなる。「冷たい熱帯魚」とか「凶悪」とか「告白」とか「アイアムアヒーロー」とか「バトルロワイアル」とか。洋画だったら「ライフイズビューティフル」とか「ファニーゲーム」が最近見た中で入ると思う。他にも何があるだろうか。まぁ、世間的に名作と言われるものがほとんどだよね。

ただ、この手の作品は、実は、繰り返しの鑑賞はあまりしない。

一つには、展開の衝撃とかは、どうしても2回目見る時に薄れてしまうと言う点。

もう一つには、繰り返し見続ける事が出来る多重構造のストーリーになっていないと言う点があるか。それは、ストーリーがダメなのではなくて、多重構造になるように作っていないからと言うのが、一番だと思う。

あと、多分、分かりやすいと言う事もあると思う。それはそれで、映画として見る上ではいい点。

とにかく、メッチャ面白くて、他の人に進めたくてしょうがなくなる映画。

 

〇繰り返し鑑賞するたびにその作品の本質が見えてくるもの。
これは、上述の映画とは別で、初見でも、もちろん面白いんだけど、その時は垂れ流して見れる感じ。ただ、シーンとかセリフとかが心に引っかかって、何度も見たくなってしまい、見ているうちに、どんどん新しい発見が出来てしまう映画。「血と骨」とか「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」とかの高畑勲作品、「アウトレイジ」シリーズとか「嫌われ松子の一生」とか「メトロポリス」とか。洋画だと「グラントリノ」とか「ファイトクラブ」とか「レオン」とかその辺かな。一般的には、名作と言われつつも、賛否があるものが多いかも。

繰り返し見たくなる魅力があって、繰り返していれば見るほど、新しい発見がある。それこそヘッドホンして、大音量で見て初めて気が付いたことがあったり、物凄くうまい伏線があったり、物語自体が多重構造になっていて、どの視点から見るかで、物語に対する感想が全く変わってしまったりする。

この手の映画の問題点は、映画を見る事が、読み解く事と同じ意味なので、何かをやりながら見る事はできないんだよね。

上述の作品が人に進めたくてしょうがなくなる映画なら、こっちは、見た人と議論を交わしたくてしょうがなくなる映画と言う感じ。

 

〇気楽に垂れ流して見る事ができ、且つ繰り返しの鑑賞に堪えるもの。
内容的に重くなくて、面白くて、気楽に何度も見る事が出来る映画。「タナカヒロシのすべて」「有頂天ホテル」「帝一の國」「図鑑に載ってない虫」「自虐の唄」「転々」「デトロイトメタルシティー」とか。洋画なら「UMA」とか、「バタリアン」とか「ジェーンドゥの解剖」とかかな。

ホント、気楽に見る事が出来て、しかも面白い。初見では、何にも面白くなかったような気がするんだけど、気が付いたら、何度も見てしまってて、実はメッチャ大好きになってた。と言うパターンもあったりする。実は、一番なかなか出会えないんだよな。三木聡って監督の作品は、ほぼ全てこれに当てはまってて、全部大好きだ。

三木聡監督については、テレビドラマも同じく大好きで「時効警察」も「熱海の捜査官」も、もうどれ位繰り返し見たことか…

この映画については、誰に話すわけでもなく、一人でひっそりと見て、いつもニヤニヤさせてもらっております。ホント面白いんだよ。

 

ちなみに、と言うか、その中で特に別格なのが、宮崎駿監督の映画。これについては、上記3つ全てに当てはまる。

初見では引き込まれるように見入ってしまって、しかも、繰り返し見てるうちに新しい発見がたくさんあって、かと言って、垂れ流して見ても全然楽しいと言う、全方位完璧な作品だと思う。

「ファイトクラブ」とか「ずかちゅー」とかも、若干その気があるけど、やっぱり別格は、宮崎作品だよな。

アニメと侮る事はできないです。

あと、意外と好きなのが、松本人志作品だったりもする。

特に、「さや侍」とか、結構繰り返して見たかもしれない。

まぁ、ただ映画見るの好きなおっさんが、ダラダラ見て、ダラダラ話してるだけなんだけどな。

そして今回、紹介した中で、圧倒的に繰り返して見た映画。

「タナカヒロシのすべて」。

名作なのかは分からないけど、こんなに繰り返して見る事が出来る映画は他に知らない。

レトロな音楽、物凄く悲しい物語なのに笑えてくる絶妙な演出、そして、最高にカッコよかった頃の鳥肌実、細かい小ネタ、ゆるいテンポなど、色んな所が大好きなんだ。

あくまでも、オレの感性で。

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