- 2025年3月7日 11:11 CAT :
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やがて老人だけが残された
「物語を描いていると勝手にキャラクターが動き出す」
と言う話を色んな人が口にする。
んな訳あるかい。と言う人の方が多いだろうけど、これ、まぢですよ。と言う話。
オレも何度か経験がある。
物語の大筋に関しては、そりゃあオレが書いてる漫画なんだからオレが作ってるよ。
でも、その端々で、ホントにキャラクターが勝手に動き始める。
特に物語が乗ってきている時にそれは顕著で、そうなった為に物語自体の収集がつかなくなる事さえある。
「Gの世界」の最後の方の八神なんてひどいもんで毎回まぢで好き勝手に動き回ってくれた気がする。
この「Gゲーム(9)」の回なんて、ほぼ全て勝手に動き回った八神の言動を収めただけになってるし。
「力のない理想も 理想のない力も 悲劇しか生まない」とかメッチャカッコいいセリフだと今でも思う。
こんなカッコいいセリフがオレから出てくる訳ねぇだろ。
こんなの100%八神さんの言葉に決まってるじゃねえか。
最もこの回のせいで、それぞれのキャラクターの動機の部分を含めたこの後の展開で色々面倒くさい事になってしまった。
ここ最近だと、やっぱり「風を切る日々」の「ケイ」ってキャラクターがホントに好き勝手に動き回ってる感じがする。
そんな「ケイ」がしゃべった一言。
59話だから、多分4月更新の時のシーンだと思う。
とっても素敵な言葉ですね。
意図してこんなくっさいセリフ書き始めたらいよいよ末期だってんだ。
「ケイ」ってやつだから、臆面もなくこんな事を言ってのけられるんだよ。
キャラクターが好き勝手にしゃべる時って、想定してた展開通りに全然ならないって事も含めてオレが読む分には凄い面白い。
でもそれはキャラクターが頭の中で実際に生きているオレにとって納得できることであって、オレ以外に人にとっては意味不明な事も多々あるんだろうなと思ったりもする。
とは言え、じゃあ、キャラクターが勝手に動き出したとき、それを封じ込めてまで想定通りの物語にしてしまうのはつまんないしなぁ~。
結局、この辺りの調整が上手い人の漫画が誰が読んでも面白いんだろうね。
まぁ、それで良いんだよ。
オレが楽しいのがまず重要なんだよ。
「何を痛い事を言ってるんだ」と思ってるやつとは、きっと仲良くなれないと思います。
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