2011年1月10日 1:37 CAT :
       

「千と千尋の神隠しを見て」 2年梅組 志茂田聾二

と言うわけで、先日放送された「千と千尋の神隠し」を見た。

なんだかんだで、ちゃんと見たのは2回目だったりする。

(これ以降の宮崎作品は1回すらちゃんと見てないけれども・・・)前に見たのは、公開当時、映画館でだったと思う。

家族で・・・帰りの車の中で「意味わかった?」と言う感じの会話に花が咲いたことを覚えている。

そんな感じだから、これまでちゃんと見ていなかった訳だけれども・・・

この作品。

驚くほどクオリティーが高い。

驚くほど面白かった。

こんなに素晴らしい作品だったとは・・・と、ただただ圧倒されてしまった。

確かに、(犯罪を犯してない方の)ロリコン宮崎と揶揄されるだけあって、幼女が恥ずかしい格好で、ひどい目に合わされてしまう。

お風呂屋で、汚い客の背中を流すとか、もう少ししたら、東京では見れなくなってしまうだろう。

裸を連想させる描写もしっかりあるし。

でも、独りよがりだの、何の面白みもないだの好き勝手言ってる奴には、本当にそんな事を言えるほど、見る目があるのか甚だ疑問に思う程、クオリティーが高い。

オレも、高校自分には、意味不明で、「宮崎はもののけ姫までだな」とか言ってたわけで、この年になって、やっと面白さが分かるようになってきた癖に、偉そうに言うアレも無いっちゃ無いけどな。

・・・ただ、面白い。

完全に、子ども向けアニメではないけれども、面白い。

・・・「ねじ式」のパロディーとして。

もう、不思議の世界って・・・「めめ」って書いてたり、「目医者」がいっぱいあったり「ねじ式」の世界観じゃないか。

そう思ってくると、油屋だって完全に「金太郎あめのビル」にしか見えない。

上に住んでるのが、産婦人科の先生なのか、子どもを抱えた魔女なのかの違いだけだ。

下手したら坊の存在も、産婦人科の先生の名残なのかも知れない。

線路の上を歩く描写も、電車の描写も何もかもねじ式だ。

ねじ式じゃないか。

そもそも、お風呂やと言う題材自体、つげ義春が頻繁に使う大好きなネタ。

そう言えば、その中に、お風呂屋で背中を流す女の話もあったような気がしないでもない。

ちなみに、そう思って、「千と千尋の神隠し ねじ式」でググッてみた。

ふ~ん・・・

宮崎駿と対を成す二大アニメ監督の一人押井守が監督したTVアニメ「うる星やつら」にの「決死のアルバイト空間」という話があるらしい。

この話が、「ねじ式」みたいな世界観を持つ不思議空間に迷い込んだ主人公が、「あしゅら湯」と言う「金太郎あめのビル」みたいなお風呂屋で、異空間の変な生き物の背中を流すと言う話。

そっちもついでに見てみた。

こっちの方が、かなり忠実に「ねじ式」をなぞっている上に、赤い服を着た「白」そっくりの少女も出てきたりしてた訳で・・・

もはや、私は感無量なのである。

まぁ、何しか「ねじ式」を一回でも読んだ事があれば、誰でも分かる程に、面白いパロディーだと思う。

「カイジ」と「ジョジョ」を熟読していないと笑えない「ハルシオンランチ」より分かりやすいと思う。

と、今更ながら「千と千尋の神隠し」について書いてみたりした。

この記事を見てみる  ⇒

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA