- 2011年10月22日 22:52 CAT :
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死ぬまでROCK!
ついに手元に来たぜぃ!!(↓)
と、フラゲ出来た感動から、写真など撮っては見たものの、発売日から幾分か経ってしまった今となっては、それもある意味、諸行無常よ。ではでは、全曲感想でも。
(↓)
1.プロローグ
だから、ミニアルバムとかで、こう言う事をするじゃないよ・・・と思いつつも、何か、久々にいい感じの出だしだ。誰かわかんないけど、声も凄くいい。
これ、加工とかしてないんなら、かなり選ばれた声の持ち主だと思う。
ちなみに、バックに流れてるのは、この後に出てくる「ビザール」のメロディだよな?
2.飼育
いきなり犬神節炸裂の名曲。サビの所での狙ってんのかマジなのかよく分からない「1、2、3」と合いの手の「4、5」が何とも犬神サーカス団の真骨頂といったところ。
この感じからなんか「血まみれ内蔵ロックンロール」を思い出したのはなんでだろう?
3.死ぬまでRocK
表題曲。表題曲にして、このアルバムで一番軽い楽曲。
この曲をもっとポップにすれば多分「洗脳」になると思う。
とは言え、実に作り込まれた編曲。
よく聞くと、かなり色々と音を重ねている事も分かると思う。
それでいて、軽い「ロックンロール」を表現しているとしたら、それはホント凄いセンスだ。
重厚な軽いロックンロール。
と言った感じ。
4.猟奇の国のアリス
99%元ネタは「エド・ゲイン」だと思う。人骨のロッキンチェアーとか特にそんな感じだ。
でも、どんな猟奇な世界観を書いたとしても、それが「地獄の子守唄」に匹敵するかというと、それは難しい話。
ラストで、ドラムのリズムがリードシンバルになるのが、何かガクッとなることと、全編に使われてるリフの繋ぎの所が「最新型アンドロイド」のリフとそっくりなことを除けば、最高のロックチューンだね。
5.ビザール
さっきのが「エド・ゲイン」を元ネタにしているなら、こっちは間違いなく「ソニー・ビーン一家」を元ネタにしてると思う。「ソニービーン一家」にしては、不気味さが随分薄れたような気もするけど。
イメージとしては「エドワード・ゴーリー」の世界観だろうか?3拍子の曲は基本的に大好きなので、実に心地いい。
このアルバムで一番好きな1曲だ。
6.死人華
出だしを聞いた瞬間「慈愛」みたいなだる臭いバラードか・・・とがっかりするけど、その感情は見事にぶち破られて「ドグマの呪い」以来の情次兄さんのバリバリロックが聞けてしまう。ライブでノリノリになる事は当たり前のこと、それ以上の深みのあるメロディーラインが、まさに情次兄さんという感じ。
7.桜散る中
シングルカットも(ミニアルバムで、シングルカットってどうよ・・・と思いつつも)された名曲。言っちゃあ悪いけど、「Dead End Kids」の比じゃない。
滅茶苦茶いい曲。
そして、アルバムの締めにピッタリ。
例えば、これを一つの映画としたとき、この曲エンディングに流れるだけで、いい映画を見た気分にさせてくれるような、そんなパワーを秘めた傑作だ。
8.エピローグ
・・・で、これで終わり。相変わらず、声いいよなぁ~。
そして、本当にあっという間。
気が付けば終わってた。
と、全体的に8曲でしかも、1,8曲目が曲じゃあない事に少々不満は残りつつも、1曲1曲のクォリティーが異常に高いので、正直「ビバ!アメリカ」より、濃い時間を過ごせるような気がする。
(結局、「アメリカ」の中で、今でも聴いてる曲は「メメントモリ」「ニュークリーチャー」と「幽霊奇譚」位になっちゃったし・・・)ほんとに、クォリティーの高いアルバムだ。
ここへ来て、まだまだこんな名盤をリリースするとは、ほんと底知れぬバンドだ。
いやまぢで。
このクォリティーでフルアルバムとなれば、「残酷暗黒劇場」以来の傑作もきっと生まれるだろうて。
(地獄の子守唄には届かなくとも・・・)
いや。ほんとに、素晴らしい作品をありがとうございました。
惜しむらくは、今度のレコ発ツアーで四国には来ないということか・・・こんな名盤出しといて、来ないなんて、ただ恨めしいだけの日々です。
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