- 2009年10月29日 0:34 CAT :
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椎名 久留美
パナソニックの営業・マーケティング部門から内定をいただいてる神戸大に通う
田中啓悟若人のホームレス襲撃の件。至る所で、話題になってるみたいだけれども、こんな事をするとは・・・さすがにオレもどうかと思う。
何か、「ぶつけたホームレスさんに土下座して謝りにいきます」とか言ってたくせに、事態が大きくなると「自作自演だった」とか証言を変えたらしい。
どっちにしたってこの発想が出てくること自体がクソゴミの極みには違いない。
さして、評価は変わらんって。
嫁共々、最近「最強伝説 黒澤」を読んでた事も上乗せで、とてつもなく腹立たしい。
「それ以上やれば、お前らがクズよ。」まさにその通り。
さてさて。
ここ数日、ブログなど放置で狂ったように「夕闇通り探検隊」をやってた。
そして、ついさっきエンディングを見終わった。
コレを貸してくれた「くろすけ」は終わった後にレポート用紙4枚くらい感想文を書いたらしいけれども、その気持ちが良く分かる。
オレも、そんな感じで書いてみたい。
と言う事で、オチなど全て含めたネタばれを含む感想文を書いてみる。
以下続きにて。
ホント、凄いネタばれするからそこの所よろしく。
夕闇通り探検隊。想像をはるかに超える面白さ。
コレは名作に間違いない。
機会があれば、いろんな人にやってもらいたいと思う。
まぢで。
ただ、そんなオレもプレイして初めに思ったことは「おもんなさそう・・・」だった。
きっと、くろすけちゃんにあんなにもゴリ押しされなければやらなかっただろう事は間違いない。
やる気の無さマックスからのスタート。
それにはいくつか理由がある。
まず、操作性や、システム面でとにかく面倒くさい。
何か、ファミコンやスーファミ的な操作性ではなくて、PS特有のイラッと来る感じ。
ファイナルファンタジー5をやった後に、ファイナルファンタジー7をやった時の腹立たしさ・・・と言えば、分かる人も居るかも知んない。
もうひとつ、中学生の学校生活、放課後、家庭でのプライベートの中でストーリーが展開していくと言う点。
こんな事を言うと何ですけれども、中学校自分や、その頃の事は、オレの人生においてトップクラスに思い出したくない時期。
イチイチリアルに作ってあるもんだから、やればやるほど、嫌な事を沢山思い出してしまう事請け合いだ。
他にも、バグが多いとか色々理由があって、兎にも角にもやる気が無くなってしまった。
最初の3つか4つ噂を解いていく間は、ホントだるくて仕方が無かった。
唯一面白かったのは、「花子さんのお墓の噂」での「かすかちゃん」初登場に恐怖を覚えたくらいか・・・?
ところが、その内ひとつの事に気が付く。ここの登場人物の3人。
ナオ、クルミ、サンゴは、中学生生活の甘酸っぱい青春(マァ最終的には、その辺のノリも出ては来るけど・・・)からは遠くかけ離れた、言ってみればオレの中学自分に近い、クラスの嫌われ者、はみ出し者だった。
人間性を否定され、それを理由にいじめられる。
そのいじめがさらに、人間性の偏屈に拍車をかける。
そんなリアリティー。
一人一人の人間像がビックリするほど、実にリアルに、丁寧に描かれていた。
例えば、「ユアサ」と「クメ」の関係。
チビで力も無いけど周りに囲まれて威張ってるユアサと、変人ぶりから周りにキモがられて友達もいないまま、ユアサに事有るごとに嫌味を言われているクメ。
コレは、まさにオレと・・・君の関係にそっくりじゃあないか。
全く同じ状況がオレにもある。
オレがクメ君のほうだと言う事は、言うまでも無いと思うけど。
頭もよくてスポーツ万能で女の子にモテモテのニシ君。
何をやっても駄目で常にユアサ達から苛められてるセガワ君。
潔癖すぎる正義感のせいでクラス中から嫌われてる委員長のスナカワさん。
家の変な風習のせいで社会と馴染めなくなって登校拒否になったミナミちゃん。
トイレにたまっては人の悪口や噂で盛り上がってるおトイレ軍団。
いつも2人一緒なジェリーとクッキー。
今で言う婦女子なイナガキさん等など・・・
その裏にある人格としての闇まで含めて、どいつもこいつも、見た事有るようなリアルな人間像。
そうなってくると、日常の会話シーン自体がとても面白いものになってくる。
日常生活の延長線上にある、家庭でのプライベートシーンだって、どんどん面白くなってくる。
密かにナオ君に恋心を寄せながら、男狂いな姉の影響でそれを表に出す事が出来ないサンゴちゃんの日常。
本来なら見えないものが見える為に親に精神病院に通わされ、どんどん狂って行くクルミちゃんの日常。
塾に行かされ、良い子である事を強いられている母親と二人暮しのナオ君の日常。
どれをとっても面白い。
で、最終的に(順序的には逆だけれども)この複雑な3人が見事に交差していく本編のストーリー。
噂検証にもしっかりはまってしまっていく。
ただ、この噂の内容自体も、なかなか侮る事が出来ない。
「霊現象」「都市伝承」「陽見七神」「人面ガラス」の4つの系統44種類の噂があるんだけれども、その中でも特に「陽見七神」の噂が秀逸。
かつて当たり前のように、人々の日常の身近にいた神様達が、忘れ去られ、蔑ろにされる事に抗う物悲しいお話の数々。
他にも、人間のエゴや恐れ、闇の部分に深く言及したような、重いテーマを扱った噂ばかり。
終わったあとには、何だか考えさせられる事が多かったように思う。
「迷い通りの噂」「ネコニエの噂」「黒い犬の噂」「願いがかなう楠の噂」「お狐さまの噂」あたりが個人的に良かった。
他にも、良いのはいっぱいあったけどね。
さて、ストーリーの大筋だ。
これだけ書けばもう分かるだろうけど、リアリティの無い話を、突き詰めてリアリティのあるキャラクターを使って展開していくことで、恐怖感をかもし出すと言う、何だか当たり前のようで、なかなか体現できた作品は無いだろう手段をうまく成功させた稀有な作品である事は間違いない。
ただ中盤以降、そのリアリティーの高い人物描写が逆に足かせとなって、噂検証自体のインパクトが薄れていった部分が否めなくも無い。
主人公3人に関しても、ストーリーと同じく、リアリティの高いナオとサンゴの間にフィクション感満点なクルミを入れ込む事によって、クルミと言うキャラクターにリアリティーを持たせようとしたんだろうけど、後半になるにつれて、やっぱり、クルミ自体より、他2人の動向ばかりが気になってしまった。
ただ、製作者側もこの(↑)事を計算していたであろう事がわかるのが、あの賛否両論のエンディングだと思う。
つまり、この物語から「噂」と「クルミ」と言う非現実を取り除く事で、一時のゲームと言う非現実から帰還、ひいては物語の終焉。
完結をより強固に強調したのだろう・・・と。
リアリティの強い学園生活の中でリアリティの強い2人はこれからも生きていく。
またそうする事で、プレイヤーの人生自体の中に、リアルとしてこの作品を埋め込もうしたのかも知れない。
その事が、ある程度分かってきた終盤には、大体エンディングまで想像が付いてしまった事は正直残念。
そう考えてみれば、「坂上地蔵の噂」や「お狐さまの噂」などでしっかり死亡フラグを立てていた事にも気が付いてしまうし・・・
ただ、分かっていても、やっぱり「あぁ~・・・」なってしまう。
あのエンディング・・・ある意味ベタベタなんだけど。
こう言ううがった見方をせずに、死亡フラグとかに不慣れなままプレイしていれば、この物語は信じられない位面白かっただろう事は、想像に難くは無いけどね。
きっと、この物語にはあの終わり方以外なかったと思う。
この終わり方に賛否両論などある訳ない。
他にどう終わらせるつもりだったんだろう・・・?
とここまで書いておいて何だか、感想と言うか、解説みたいになってきたので、最後に純粋な感想を・・・「グランディア」をハリウッド的超大作な名作だとすれば、この「夕闇通り探検隊」は邦画の最高峰的名作。
キッとこのニュアンスで、何となく分かってもらえると思う。
ただ、掛け値なしに面白かった。
今となっては、めんどくさいと思ってた操作方法もシステムも全て愛おしい。
もう一回初めから、今度は、まったり散歩とか会話を楽しみながらプレイしようかと思ってる次第です。
出来れば手に入れたいけど・・・けれ、ヤフオクでもビックリする位高いんだよなぁ~
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一人で家出したんだけど助けてほしいです。
今まで強がってました。
もう親には頼れない…super-love.smile@docomo.ne.jp
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否あああああああああ!!!!!!!!!!!