2008年3月29日 5:05 CAT :
       

ロボトミーラブ

マンガを描くようになったきっかけについて。

小学校の頃、友達なんかいなかったオレは、休み時間も学校の登下校の時間も色んな仲間やキャラクターを頭の中で考えて、そいつ等と一緒に遊んでいた。

そいつ等とは、ただ遊ぶだけじゃなくて、色んな場所に冒険に行って、そこにいるボスと戦ったり、時には、オレ自身がボスになって、そいつ等と戦ったりしてた。

どこにいても基本一人ぼっちで、ネットはもちろん、家にゲーム関係もゲームボーイしかなかったオレにとっては、その世界にいる事は何よりも楽しい時間だった。

だから、時々不意に周りにいる子が声をかけてくると、現実に引き戻されるようでチョッとムッとしてた記憶がある。

学校での行事や、教室での事なんか断片的でほとんど覚えてないけど、あの世界での冒険の事に関しては、細かいところまではっきりと覚えてる。

もう本当にズッとその世界に入り浸ってた。

変な超能力者と戦ったり、見たことのない様なでかい青色のロボットとも戦ったし、電線の上をどこまでも走っていくゲームをしたり、雲をちぎって自分で形を作る遊びもやった。

そんな中、ひょんな事からそいつらの事をノートに書き始めた。

理由は、当時流行ってた「アニメ最終回スペシャル」を見て「僕なら、このお話はこう終わらせたい」と思った事だったと思う。

でも、もしかしたらあの頃少しずつ浮かんでこなくなってた頭の中の仲間を形に残したかったのかも知れない。

形式はマンガ。

どうしてマンガの形式で描いたのかに関しては、全く記憶がない。

当時、オレはマンガを1冊も持ってなくて、まともに見た事あるマンガは、おかんが持ってた「ベルサイユのバラ」の復刻版だけ。

その「ベルバラ」復刻版を片手に、見よう見真似ではじめて描いたマンガが、「クィングイングの冒険」だった。

「クィングイング」は、当時、一番良く遊んだヤツ。

(ただ、最初名前はなくて大泥棒と呼んでた。

マンガが進むにつれて便宜上つけた名前が「クィングイング」。)
いつもの頭の中の世界を表現した結果、一番初めの物語は世界を思いのままにしようとする悪帝王のオレを、修行して強くなった「クィングイング」が倒すと言うものになった。

こんな戦いをオレは、しょっ中頭の中で繰り広げてた。

たしか、「大宇宙編」とか、「ロシア編」(コレは当時見たルパン3世ロシアより愛を込めて」に影響されてる)、「第3次地獄編」とかがあったと思う。

結局、この「クィングイングの冒険」は5つのお話で一応の完結を迎える。

その中の第3話だけ、おかんに捨てられたらしく今は手元にないけれども、残りの4つのお話は大切な宝物。

その後、今度は自分を主人公にした「ニュースチョクホー」って言う物語を書き始める。

このマンガが原点となって、それ以降たくさんの物語を書いてきた。

オレが落書きとかで書くキャラクターはほとんどがこの「クィングイングの冒険」と「ニュースチョクホー」のキャラクター。

未だに、この2つのマンガのキャラクターはほとんどが見ないでも描ける。

だって言ってみれば、友達もいなかったオレにとっての「幼馴染」で、忘れるはずもないもの。

せっかくなんで今書いた「クィングイング」でも載せとこう。

(↓)
大泥棒

ペイントで適当に描いた。

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