- 2007年11月27日 21:46 CAT :
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時代は全自動で回り続ける
香川県の(と言うか、オレの地元の)事件・・・犯人は義理の弟だったみたいだね。
散々親父が怪しいと言ってた全国のエセ推理やろう(オレも含む)は至極反省!!ケセラケラ。
所詮他人事か。
恐ろしきは、そんなこの世ですな。
やな誤魔化し方だ。
全く。
さてさて、巷ではオレの大好きな西岸良平の「3丁目の夕日」が「ALWAYS」と言う何だか変なタイトルで映画化、大ヒットしてますな。
クレヨンしんちゃんの「おとな帝国の野望」からこっちのノスタルジックブームここに極まれりと言った所。
あわよくば、これ以上模倣品は出さないで欲しい。
こっちとらもう結構食傷気味だ。
お陰で「3丁目の夕日」は前作から見てません。
マァそれは置いといて、この映画の紹介の中で使われている「古き良き時代」。
この表現に関してオレはかなり違和感を覚える。
「古き良き時代」ってじゃあ、今の時代はダメな時代か?古き良き時代って言うのは、あくまでも、当時を生きていた大人たちが思っていることであって、子どもたちはそんな事知るはずも無い。
子どもにとっては、今の時代が全てなんだから。
そんな子どもたちが、「昔は良かった」と言われ続けたら、そりゃあもう自分の生きる今の時代にも、そして未来にも希望なんか見ることが出来るわけも無い。
何だか最近、現代の未来への絶望感は、大人たちの「古く良き時代」と言う言葉が生み出したような気がしてならない。
「古き良き時代」とのたまう大人たちの親はきっと戦争体験者か、戦後すぐを子ども時代に行きぬいた人たちで、その人たちにとって、昭和はいい時代だったのだろう。
だから、子ども(今の大人たち)に「今はいい時代だ。
昔は酷かった」と教えたはず。
それを聞いて、今はいい時代だ。
そしてこれから良くなるんだと思ったからこそ、あんなに未来が輝いてたんじゃないだろうか?
その栄光がまぶしすぎてか知らんけど、今の大人たちは「今の時代はダメだ。昔は良かった。」とばかり言う。
そのお陰で、子どもたち(今の子どもたち)は自分は悪い時代に生まれたと思い込み、未来に希望をもてなくなってるんだ。
きっとそうだ。
このノスタルジックブーム火付け役だった「おとな帝国の野望」では、過去に取り付かれていた大人たちも最後には過去を古き良き時代と言う事をやめて、大切な家族のいる今を、そしてこれからの明るい未来を考えて生きていこうと決めてもとの生活に戻っていくと言う、大切なメッセージを残している。
そうでなければいけないと思う。
ただ、昔は良かったと過去をなぞるだけでは、何の意味も無い。
それどころか成長する事を拒む事にすらなりかねない。
オレはこの「3丁目の夕日」は見ていないのだけれども、その大切なメッセージをしっかりと伝えているんだろうか?少なくとも、(CMや特集番組を見る分には)そんなものは微塵も無く、ただ昔をどれだけ再現したとか、どれだけ昔が良かったかをなぞる事に徹しているような気がする。
大体、もうノスタルジックも感動ものもオレは食傷気味だ。
恋人が不治の病で弱って行こうとも、悲しみを抱えて女子高生が体を売ろうともハイハイってなもんだ。
今の時代を良い時代だと言って、そして心を打つ作品を待ち望む今日この頃です。
そんな意味で、ケラさんの「グミチョコ」には結構期待してたりして。
是非映画館で見たいもんだな。
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