- 2023年3月20日 20:34 CAT :
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ツンドラの 色がキレイを イワン言い
ここ最近読んだマンガで、心をえぐられたのは、山野一先生の「四丁目の夕日」、ふみふみこ先生の「愛と呪い」、そして、まだ読んだことなかったのかよと言われそうだけど丸尾先生の「少女椿」の3作品。
一つ一つについて、長々と書き連ねようかとも思ったんだけど、今のところは、読書感想文を書かなくても、書きたい事がたくさんあるので、止めておく。
感想文書き出したら、「そろそろネタ切れか」と思ってください。
さてさて。
とか言いながらも、その中のひとつ「愛と呪い」について少しだけ。
この作品、一応ノンフィクションと言う位置づけで、実際に起こった事件と自分の人生をリンクさせて物語が展開していく。
何より、このふみふみこ先生、同世代なんだよね。
だから、マンガの中で実際の事件が起こったタイミングとそれを受け止める年齢がほぼほぼ同じだったもので、ただ心をえぐられる漫画とはまた違った、自分の過去を顧みるような不思議な気持ちになる作品だった。
アラフォーの皆さんは是非読んでみてほしい。
ただ、これ世間で言われてるほど鬱漫画ではないと思う。
人一人が人生を歩むと言う事はそう言う事なんだよ。
それを鬱漫画とか、鬼畜漫画とか表現するのはどうなんだろう。と。もし、著者のふみふみこ先生がそれを良しとして受け取るのなら、やはり作中の「田中」が言う通り「自分が特別な人間だと思いたいだけの人」なんだろう。
同世代の人って、結構多感な時期に色々な事件を見てきてると思う。
物心つくかどうかの頃に、宮崎勤の事件が起こり、小学生くらいの頃に阪神大震災とオウム真理教の事件を経験して、中学生くらいの頃に同年代が起こした酒鬼薔薇事件を経験したんだよ。
90年代後半の世紀末に向かっていく閉塞感は何だったんだろう。
どう考えても、今の世界の方がやばい事が起きまくってるのに、記憶の中にある95年~99年くらいの方が生きていくことが息苦しくてしょうがなかった。
「酒鬼薔薇事件」が起こった当時、超中二病の権化、酒鬼薔薇こと林君が信仰していたバモイドオキ神なる架空の神様が如何にして生まれたのかをワイドショーはこぞって取り上げた。
林君が愛読していたマンガがテレビで取り上げられて、「こういう漫画を読んでいたことが、バモイドオキ神につながっていった」と言う論調をするワイドショーがあったように記憶している。
その時テレビに映し出された漫画は「バスタード」「寄生獣」「ドラゴンヘッド」「ディスコミュニケーション」「地雷震」辺り。
今思えば、宮崎勤の頃からマスコミが良くやる手法だったとしか思えないんだけど、当時はまだ、そういう目線があまりなく、テレビでは真実が報道されていると思われていた。
そして、オレはその辺のマンガを全部愛読してたんだよ。
オレも、あの当時言われていた「キレる子ども」予備軍の一人だったわけで、それからしばらくの間、オレの読むマンガは母親の検閲が時々入るようになった。それで人格が歪んでしまったとは思わないけれども、まさに中二病真っ盛りの時期だったわけで、この体験はやっぱり今でもチョッと尾を引いてる感じがある。
結局、あの当時、多感な思春期起こったいくつかの事件は、結局多少なりとも同世代ほぼ全員に何らかの暗い影を落としているんだろう。
そんなことを思いながら、「愛と呪い」を読んでいました。
もっと色んなマンガを読みたいな・・・誰の検閲もなしで。
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