- 2023年7月7日 21:04 CAT :
- 
						怯え泣くは我ら民家の近くでケガをしたシラサギを見つけた。 車にぶつかったんだと思うんだけど、空を飛ぶことが出来ず、片足が折れていて歩くこともできない。 今の時期なので、衰弱してしまうのじゃないかと心配してた。 自然の摂理だから。と、目の前で死んでいくのを眺めるだけにはどうしてもできない。 どうしようかと思案していた。  この子がそのシラサギ。 一度、近づいてみたんだけど、そうすると折れてない方の足だけでヨロヨロと逃げようとした。 そんな無駄な事で体力を使うくらいなら、回復する方に体力を使ってもらいたいので、近づかずに怖がらない程度の距離から見守っていた。 調べてみると、人間が安易に保護したとて、それがシラサギにとってはマイナスになる場合も多いらしい。 あと、自治体に連絡しても、ほとんどの場合は放置されるとも・・・ とは言え。とは言えだ。 じゃあ、見殺しにしてしまおう。 なんてできるはずもなく、本当に衰弱してきたら、保護して助けようと思って見守ってた。 そしたら今日、何か仲間なのか別のシラサギがこの子に寄り添うように立っていた。 ここ数日、歩けないし飛べないけど、田んぼの中に転げ落ちて水を飲んで餌は食べて少しずつ回復はしていたみたいだし、仲間も来てくれた。 飛びたてるまでは見守るつもりだけど、ひとまず安心した。 結果論だけど、あの時オレが無理して保護しなくてよかったと思う。 保護していたら、人間につかまったストレスでご飯も食べずに逆に衰弱していたかもしれない。 自然に対して人間が介入することの難しさを改めて勉強させられたよ。 しかし、何なんだろうね。 特に気にしたこともなかったのに、目の前で弱ってる鳥を見つけると急激に情が湧いてくるこの不思議な感覚は。 目の前で弱っている命があったら、やっぱり助けてあげたいと思うらしい。 でも、魚釣ったら、その魚に対しては「うまそうだな」としか思わない。 オレはそういう人間なんだよ。 
- この記事を見てみる ⇒
