2023年12月2日 12:03 CAT :
       

師走の鬱に2本立てで対抗してみる

1年で一番苦手な季節がやってきた12月・・・

この時期には、放っておいても鬱っぽくなるのに、なぜか病んでしまうような動画とか本とかに兎角手を出しまくってしまい、その結果、毎年1年間で最も精神的にも不安定になってしまう。

それでも、1年の終わりには、今年はいい年だったと思って終わることが出来ているので、感謝しかない。

ありがとうございます。と、強烈な感謝をした上で、精神的な不安定などオレ個人の我がままでしかないと言う事も何となく理解している。

時期的なものはどうしようもないのだろうか。

苦手なのは12月なんだけど、嫌な季節は4月。

どちらも共通するのは、環境が変わる事が多かったと言う事だと思う。

今は4月になったとて、環境が変わることはないんだけど、それでも4月も苦手だよなぁ。

今年は、過去に類を見ないレベルでの環境の変化がこれから1月末までにかけてあるので、その辺りが影響しているんだとは思うんだけども。

閑話休題。

日野日出志大先生のベスト盤と言う大それた名前の本が発売されたので購入した。

「太陽伝」はどうした。とか、「赤い蛇」を抜かして何がベスト盤だ!とか、思う所は多々ある。

それでも、「蔵六の奇病」と「地獄の子守唄」と「地獄変」が収録されているだけでも、ページ数的には限界突破なので、十分にベスト盤だよな。

マンガ作品において、ベスト盤的単行本と言う形では、ここまで最良なものはないのかも知れない。

ただ、読んでいてなんか違和感があった。

何だろう・・・なんかいつもと比べて、恐怖感や哀愁が薄い気がする・・・

と思って、見直してみると、ページ単位で見た時の上下の余白。

こいつが非常に気になる。

これは、オレが持ってる別の単行本の「蔵六の奇病」のある見開き(↓)

で、こっちが今回の「ベストワークス」の見開き(↓)

本来は、最初の場面描写のみが断ち切りになってて、それ以外のコマと区別することで、読者に対して無意識に息苦しさとか、圧迫感を与えるような演出がなされている。

一方「ベストワークス」の方では、上下に余白があるために背景描写の方も断ち切りではなくなり、この物語最大の特徴でもある息苦しくなってしまうような圧迫感が著しく低下してしまっている・・・ような気がする。

その上、何となく物語全体に箱庭感が出てしまい、「これは所詮本の中の絵空事なんですよ」と言う感じが出てしまう。

これが違和感の正体だわ。

これって「地獄の子守唄」のような没入感ありきの話では、結構致命的な問題だと思うんだけどいいのか?

この本を作った人は、どう言う意図でこんな収録方法にしたんだろうか。

漫画家さんって、この断ち切り辺りの空間とか絶対作画時に計算して描いてると思うんだけどな~。

そんな感じで、収録内容には非常に満足なんだけど、チョッと不満な一冊でございました。

さて、元気出るかなぁ~

この記事を見てみる  ⇒

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA