2011年2月20日 13:41 CAT :
       

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映画版「20世紀少年」を見た。

しかも、1~3部通して。

ぶっ通した事7時間。

先日、嫁と2人「すいか」のDVDを10話ぶっ続けで見たけど、そのとき以来の衝撃的に長い時間だ。

別に、やる事が無くてDVDばっかり見てるんじゃあないですよ。

やる事はいっぱいあるし、やらなきゃいけない事もたくさんあるのに、現実逃避の意味合いが強いままに、だらだらとDVDを見てる。

と言っても間違いは少ないという状況なだけですよ。

と言う事で、少しだけ感想でも書いておこう。

以下、ネタばれもあるので、まだ「20世紀少年」を未読、未見の方や、「ともだち」の正体がカツマタ君だと知らない方はご注意くださいな。


全体として、金かかってるなぁ~。

と何よりも思う。

ここ最近、いくつか映画を見てたけど、間違いなくレベルが違う。

もともと、原作の規模が規模だけに、レベルが違う事は仕方が無い。

ただ、金のかけ方が凄い。

ここまで金をかけられると、もう、ぶっちゃけストーリーがつまらなかろうが、破綻してようが、演技がダイコンだろうが関係なく、楽しめる。

最高にエンターテイメントな映画だと思う。

「タイタニック」を「商業主義的映画は受け付けないのよね」と敬遠するような、マイノリティーを気取りたいアホ以外の人は、楽しめる映画だろう。

(映画を見るにあたって、変なフィルターを通して作品を見る奴はいかがなものかと思うけれども・・・)
一言で言うなら「面白くないわけが無い」。

といった感じ。

特に、第二章(2015年の万博開催辺り)は、下手したら原作より面白いんじゃないだろうか?原作では、多分「血の大晦日」辺りが一番面白かったと思うけど、映画では、「友達の暗殺」付近が多分一番面白い。

下手なハリウッド映画より、100倍ドキドキワクワクする。

そして、原作同様、「ともだち暦」に入って、だんだんグダグダになってくる。

第三章は、別に見なくてもいいくらい面白くない。

それでも、第二章の終盤がクソ面白いものだから「こうなったら最後まで見てやるよ」な気分になってしまう。

その辺も、結構原作と同じ感じがする。

ただ、最後に、「誰だよカツマテって」で終わるかと思いきや、結末については、結構納得がいった。

(それは、劇場版とは違う「もうひとつのエンディング」を見たからかも知れないけれども・・・)蛇足感丸出しの「21世紀少年」について、映画では、よりより原作より分かりやすい描写がなされていた。

つまり・・・原作においてカツマタ君の描写は、
地球防衛軍のバッチを万引きしたと疑われて(実際盗んだのはケンヂ)フクベエに「お前は死にました」と言われる
▽ ▽ ▽
小学5年生の時に死んだ
▽ ▽ ▽
実は生きていた
しかないわけで、ココから想像するしかなかった事実。

つまり、「多分、万引き野郎といじめられて、死んだ事にされている内に、登校拒否にでもなって、クラスの皆に既成事実として死んだと認識されていた。

でも、生きていた」と言うストーリーの裏側に着いては、推測するしかなかった。

(合ってるかどうかしらんけど)
その、カツマタ君の人生を、分かりやすく映像化してくれていた。

しかも、中学時代のケンヂにご丁寧に「世の中は何も変わらなかった」と言うセリフまで吐かせてしまっている。

あの言葉は、原作の第1話でのみ語らるだけに留めるべき代物。

実は、その昼休みに流した「20世紀少年」がカツマタ君を自殺から救い、ココまで世界を変えたんだよ。

と、読者目線で、ケンヂに伝える(ように、心の中で思う)からこそ深いんじゃないのか?と思ってしまった。

まぁ、分かりやすかったけど。

あと、もうひとつ。

実写ゆえに仕方が無いのだろうけど、お面を被ってる「ともだち」がどう見ても佐々木蔵之介にしか見えない。

最初っから、「ともだち」はフクベエ。

以外に選択肢はなさ得なさすぎる。

(原作では、よく見ればフクベエっぽいけど、そんな断言できる訳でもない。

実際、初期にはどう見てもフクベエじゃないっぽい描写もあるし。)しかも、原作にあった、途中で「ともだち」の正体を一回暴くと言う山場をカットしてるもんだから、最後の最後まで「どうせ佐々木蔵之介だろ?」感漂いながら、見て行かなければいけない悲しみがある。

と、色々書いてきたけれども、全体を通して多分面白い。

面白い部類に入る映画だと思う。

エンターテイメントとして見るなら。

矛盾を突き出したら、それこそ無限にある(それについては、原作どころではないので)。

気にしないで、「お~」ってなって「うわ~」ってなって、「あぁ~面白かった」となる見方をすれば、面白いと思う。

なんしか、良くあんな荒唐無稽で、ダラダラと長い話を映画化したな。

と感心しきりな感じ。

最後に、この映画について色々ネットサーフィンしてたら、「カツマタ君とフクベエが実は双子だった」と言う、面白い説を紹介してる人がいたので・・・ちょっと紹介(↓)
こっから飛べるよ~
この説を読んで、実は、やっぱり浦澤直樹は天才なんじゃないかと思ってしまった。

まだまだ、読み解く能力が足りないな。

オレわ。

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