2014年8月8日 20:37 CAT :
       

青い月の夜~前篇~

音楽の始まりの話。

と言えば、単純に親に勧められて、幼稚園前から、ピアノを習ってましたが、小学生くらいで、意味を見いだせずに辞めてしまいました。

終わり。

なのかもしれない。

その後、中学生に入り、もう一度ピアノを習うようになった。

取り合えず、オレが弾いてるピアノに関しては、ほぼ100%この時期の技術だけで補っている。

その後、成長などはしていない。

むしろ、高校の頃の方が、圧倒的に鍵盤を弾く技術は高いと思う。

ただ、そう言う話ではなく、自主的に音楽と言うものをやりたいと思った初めの話となれば、それは、きっと、中学3年の時の話になる。

当時、卓球部に所属しつつ、自分の事を天才だと信じて疑わなかった(逆を言えば、それ以外のほぼ全ての人を見下していた)オレには、友達と呼べる人間など、ほぼ皆無だったと思う。

それは、友人に恵まれてなかったとは思わない。

オレでも、あの頃のオレとは、友達にはなりたくない。

その位、ひねくれくそ曲がった中学生だった。

何とか、卓球部のやつらは、礼儀上の付き合い位はしてくれてた。

・・・と思う。

それ以外に、もう一人。

登校拒否で学校に来てなかったヤツが居た。

名前をヒロセと言うので、ここでは、H君としておこう。

オレは、そのH君と、クラスが同じだった。

今はもうきっかけは、すっかり忘れてしまったけど、なぜか、オレは、このH君を家にまで行って学校に引っ張ってくる役割を与えられていた(元々、友達だからと言う理由だったような気もするけど。)。

思えば、登校拒否してるようなヤツを相手にしてやってるオレって、やっぱ良いヤツ。

と言う、糞みたいな偽善のためだけにやってたような気がして、本当に、当時のオレをぶん殴りたくて仕方がない。

でも、そんな事実があったりする。

H君に会う事があったら、当時の話に花を咲かせながら、一言謝罪したいと思いつつ、一度も会えずに、この歳まで来てしまった。

まぁ、長くなったけど、前置きとしてはこんな感じだと思う。

ある日、部活の部長をしてたやつ。

名前をタカギと言うので、ここではT君とする。

そのT君が、「今年で中学卒業だし、文化祭で、バンドをやらないか?」と誘ってきた。

それは、オレを。

と言うよりは、部活の全員に対してだったように記憶してる。

ただ、卓球部。

と言えば、そのステレオタイプ通り、引っ込み思案で、根暗なヤツばっかりだったので、そんな話に乗るヤツなんて居なかった。

自分の事を天才だと信じて疑わないオレ以外には。

そんなこんなで、文化祭でのバンド出演の話は、オレとこのT君を中心に動き始める事になる。

なるんだけれども、どうにも2人ではどうしようもない。

かと言って、友達も居ないオレは、取り合えず、前述のH君を誘う事にした。

登校拒否してるヤツを文化祭のステージに上げようと言う、鬼畜の様な提案だけど、「あいつなら、オレの言う事を拒否できないだろう」と言う、打算的な考えがあった。

ホントに、殴りたい・・・

実際に、話を持ちかけた。

チョッと脅しも入りながら。

(やらないんなら、分かってるよな。

もう、家に来てやらね~ぞ的な。)そして、半ば無理やりH君をバンドメンバーに入れてしまった。

3人いれば、なんとかなるか。

と言う事で、3人で、パート決めと、演奏する内容の相談を始める。

卓球部のクセに目立ちたがり屋のT君は「ギター」を、オレは、ピアノを習ってたので「キーボード」を、消去法でH君はベースをする事になった。

そして、次に内容を決める。

目立ちたがり屋のT君は、今売れてるバンドのコピー。

オレは、オリジナル曲を。

引きこもりでクソオタクなH君は、好きなゲームの主題歌のコピーを。

平行線をたどった。

取り合えず、調和の為にある程度妥協できる(一番人間が出来てた)T君が、真っ先に折れ、後、二人は絶対にオレなかったので、オリジナル曲1曲と、H君のやりたかった曲をやる事で決まった。

ちなみにその曲は、「テイルズ オブ デスティニー」の「夢であるように」。

DEENさんの曲ですよね。

オレも、当時この「テイルズ オブ デスティニー」は結構はまってたので、そこまで拒否する気はなかった。

「夢であるように」名曲だし。

実際に、動き始めたように見えた矢先・・・またしても問題が勃発した。

ベースのはずのH君が、自分のこずかいと、親の金を使って、ギターを買って来たのだ。

消去法で、「じゃあ、お前ベースな」となってたけど、本人は、本当はギターがやりたく、T君がギターを手に入れる前に、ギターを買ってしまえば、あいつはベースをするしかなくなるだろう。

と言う、まぁ、コミュ障引きこもり登校拒否中学生なら、納得の思考の流れと言ってしまえばそれまでだけれども。

T君もここはさすがに譲らなかったために、いきなりバンド解散の危機に。

まだ、一度も音合わせすらしてないのに・・・

で、どうしたかと言うと・・・

って、結構長くなってしまったので、この話、2日に分けます。

興味ある人なんていないと思うけど、次回を待っておくれやす・・・

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