- 2014年12月7日 20:31 CAT :
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取り合えずこれは読んでないとダメだろと思う完結マンガTOP10!!~前編
取り合えず、これは読んでないとダメだろマンガTOP10!!
有名どころかどうかとか、そんな事は、関係なしで、志茂田さんの独断と偏見でランキングにしてみようと思った。2ちゃんで良く見るあれだ。
あれ!!
選考基準としては、↓な感じ。1.単純に読んで面白い
2.ダラダラ間延びしないまま、キレイに完結してて、読後感が爽快
3.良い意味で読み応えがある
4.志茂田さんが好きなマンガだ
5.一応、商業マンガ(同人系、webマンガ、自分のマンガとかは省く)
以上、5つの観点から、オススメのマンガをあげていこうと思う。ただ、ギャグマンガとストーリーマンガは、さすがに一緒にできないので、今回は、ストーリーマンガ。
次回、ギャグマンガのランキングにしよう。
ちなみに、今回の1位は「寄生獣」だよ。
それだけは、現時点で決まってるので、先に書いておく。
「どうせ、1位は寄生獣だろ。」と思われながら読まれるくらいなら、最初から書いておいてやる。
バーカ。
バーカ。
あんた様の予想通りですよ~だ!!死ね!!ごみ虫が!!
さてさて。では、早速・・・
志茂田さんが選ぶ「これは読んでないとダメだろマンガ」第10位
G戦場のヘブンズドア
漫画家のマンガ。と言う観点で見れば、漫画史に燦然と輝く「まんが道」と言う傑作がある。
でも、「まんが道」は省こう。
あんなもん反則だ。
それに、あれは自伝だし。
次に思いつくのは、「バクマン」かもしれない。
(最近の漫画だし。)
でも、そこはそれ。あえて、ほぼ同時期の作品「G戦場のヘブンズドア」を推したいです。
志茂田さんは。
「バクマン」はご都合主義の少年マンガだし、ガモウ特有の良く分からない濃度はあるにしても、読み応えがある。
と言うよりは、メンド臭くなってくる。
だれて来る。
とにかく「G戦場のヘブンズドア」を読んでみて欲しい。
出だしこそ、文章の上手い少年と絵の上手い少年が一緒に漫画家を目指すと言う部分で、「バクマン」と同じだけど、そこからの展開と、構成力がハンパじゃない。
たった3巻しかないこのマンガは、3巻で、「バクマン」20巻よりも長い時間経過を、しかも、読者を置いてけぼりにしないレベルで濃密に描ききっている。
読んだらビックリすると思う。
そして、どう考えてもフィクションなんだけど、心理描写が異常に巧みで、変なリアリティーがあるから、グイグイ引き込まれていく。
ついでに言うと、結末も、かなり良い感じで、読後感も凄い。
と、本当に、非の打ち所がない名作。
これを10位にしてしまうと、この後に何をもってきたら良いんだろう・・・
志茂田さんが選ぶ「これは読んでないとダメだろマンガ」第9位
蟲師
密度の濃さで言えば、ここまで凝縮された物語もなかなかないと思う。単行本で言えば、10巻だけど、その実は、1話完結。
1話完結。
わずか50ページの中で、完結する物語がホントに、どれもこれも、濃密で、そして面白い。
これに関しては、もう、ただただ、作者の力量に圧倒されるだけ。
この作者さんのネームの上手さは尋常じゃないと思う。
まぁ、掲載も隔月、単行本も1年に1冊とか言うペースも、クオリティーを考えれば、全然納得できるも。
チョイチョイ伏線も散りばめつつ、ほぼつながりのない1話1話が、時々、ふっとつながったりする所が、思わずにやっとしてしまう。
こういうところも、実に上手いと思う。
1話ごとの読後感は、圧倒的で、濃密な作品群なんだけど、なぜ9位か・・・と言うと、結末が、何となくしっくり来ないから。
そして、つい最近、新編が発表されたから。
ファンとしては、嬉しい限りなんだけど、完結してないのか、完結してるのかモヤモヤする。
あと、伏線を回収しきったキレイな最終回じゃないんだよね。
ただ、そのふんわり感こそが、この蟲師の良いところでもあるので、難しい所だとは思う。
志茂田さんが選ぶ「これは読んでないとダメだろマンガ」第8位
万祝
天才漫画家「望月峰太朗」のパイレーツマンガ。「ワンピース」が流行ったから、編集者に無理くり描かされた。
とか、そんな話には絶対ならないだろう作者さんなので、きっと、温めてた自信作を満を持して放った感じなんだろう。
(でなけりゃ、「ワンピース」全盛期に、あえて海賊マンガやらんだろうて。)
この「万祝」については、以前このブログでもツラツラ書いている。そこでも書いてるけど、この先、「ワンピース」が100巻を越えて、全ての伏線を回収して、キレイに終わったとしても、構成力含めたマンガとしての完成度では、「万祝」には勝てないと思う。
そのぐらいこのマンガの完成度は高い。
一言で言うなら、「デビルマン」に対する「バスタード」であり、「万祝」に対する「ワンピース」と言えば、かなりしっくり来るだろうて。
大風呂敷を広げつつも、それを、一寸の無駄もなく、キレイに、しかもあっという間に畳みきるこの感じは、読んでいて圧倒される。
「ヤンマガ」と言う青年誌で連載しつつも、展開は思いのほか少年マンガ的と言うか、王道な感じで、しっかり構成された13巻で、凄まじい大冒険を満喫できる。
前作「ドラゴンヘッド」がしっかり畳みきれなかったことがしっかり生かされているのかも知れないね。
とか、勝手に思っておこう。
志茂田さんが選ぶ「これは読んでないとダメだろマンガ」第7位
グミ・チョコレート・パイン
オレがオーケン信者だから・・・と言う、理由は置いておいて。小説じゃあなくて、マンガ版のほうですよ。
映画版でもないですよ。
(映画も名作だったけど)
グミ・チョコレート・パインだ。むしろ、小説も、オーケンの事も知らないヤツに読んでもらいたい。
くくりとしては、世の中にホント腐るほどある「高校青春群像劇」のひとつでしかない。
だけれども、こんなに大した事ない日常を書いたマンガも、なかなか無いと思う。
そんなもんなんだって。
この世に生きる99.9999%の高校生にとって、高校3年間って、ホント大した事ないなんでもない期間なんだって。
でも、その3年間は、何もなくても、本当にキラキラしてて、充実してた。
ホントに何にもしてないのに。
それは、きっと彼氏、彼女がいたヤツでも、部活に打ち込んだヤツでも、勉強に打ち込んだヤツでも、何にもせずにダラダラしてたやつでも、誰だってだろう。
そんな感覚を、本当に上手く表現したマンガだと思う。
1話1話の内容が本当に濃い。
濃くて面白いんだけど、読み終わって冷静に考えてみると、対して何もしてない。
うだつの上がらないしょうもない高校生が、しょうもない事してるだけ。
そこに、無駄にリアリティーがある。
書き手の力量が高いんだろうね。
何にもない事を、面白く読ませるって、どれだけ難しい事か・・・
そんな毎日が続く中の少しだけ、盛り上がった瞬間を上手く単行本6巻でまとめたのが本作。
構成力も抜群だよ。
極めつけは、読後感が爽快。
何か、青春時代に戻ったような気分さえしてくる。
リア充と呼ばれる人に、受け入れられるかどうかは知らんけど、少なくとも、オレの心には、グイグイと刺さった名作。
志茂田さんが選ぶ「これは読んでないとダメだろマンガ」第6位
がんばれ元気
「ボクシング漫画に駄作なし」と言ったのは、誰だっけ・・・?
確かに、ボクシング漫画ってどれを読んでも面白いと思う。でも、その中でオレが一番好きなのがこの「がんばれ元気」。
それも圧倒的に。
「おーい竜馬」「あずみ」など、とにかく名作が多い「小山ゆう」が少年誌で執筆した王道ボクシング漫画。
何が凄いって、チョッとネタバレしてしまうけど、物語がホントに一本筋で展開して行って無駄がない。
「関拳児との約束を果たし、関拳児に勝つ」。
物語の全てが、寄り道せずそれに直結していて、且つ、目的を遂げて、キレイに完結する。
「あしたのジョー」の、力石死後どう落とすのかフラフラする感じ(個人的には、力石死後のほうが好きなんだけど)や、終わりのない「リンかけ」とは違う、キレイな物語。
そして、ホント、こんなに涙なしでは語れない漫画もない位、これでもかと、涙を振り絞ってくる。
「ニューシネマパラダイス」で泣けなかったオレが、元気が家を出るシーンで、すでに号泣してる。
号泣具合では、「ワンピース」をはるかに凌ぐ事は請け合いだと思うよ。
27巻とこのランキングの中では、チョッと長い方だけれども、全く無駄のないストレートアッパーな物語は、一度読み出したら、止まらない愛すべき名作だったということですね。
・・・長い!!
自分の思い入れを書き出したら、長過ぎる!!
もう良いや。残りの1~5位は、また次回にする。
1位は「寄生獣」ですよ。
では、また・・・
次回を待て!!
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