- 2008年2月29日 2:58 CAT :
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隠匿の絶望の果て
ドナドナ~アウシュビッツつながりの話題をもうひとつ。
アウシュビッツの話について調べれば調べるほど、どす黒い気分になってくる。
いわゆる「便所を這いずり回るネズミもゲロを吐くようなゲスな気分」だ。
人体実験も、ガス室も、絶滅収容所も全て60年前に実際にあった出来事なんだ。
そんな中でひとつ。
その大量虐殺の中において、最後まで生き残った人たちにはある共通点を見出すことが出来たと、後の研究報告にある。
それは、体力のあるなしや、肉体の強靭さとは無縁のものだったらしい。
共通点は3つに分けられる。
1つは「愛をつらぬいた人」。
どんなに自分が辛くとも他人を思いやるやさしい心を持った人。
愛する人を外に待たせたままだった人。
大切な自分の子どもを守り続けた人。
形はさまざまだけれども、ズッと、愛をつらぬいた人たちだ。
もう1つは「美をつらぬいた人」。
どんな苦境にあっても、美しくいようとした人。
一片の枯葉にも美を見つけて喜ぶことが出来た人。
この世の素晴らしさを常に胸に刻んでいた人。
基準はそれぞれにあったけれども、人としての大切な何かを持ち続けた人たちだ。
最後は「夢をつらぬいた人」。
どんな絶望的な状況にあっても、出た後の夢を嬉々として語った人。
人々の幸せを願った人。
希望を最後まで捨てなかった人。
夢を持つことが最も苦しいだろう絶望の中で、それでも夢を捨てなかった強い信念を抱く人たちだ。
コレは、出来すぎた物語じゃあない。
本当の話だ。
本当の話、人は愛や夢、美を大切にすることで強くなれるという事らしい。
嫁はこの話を「パンドラの箱」と表現した。
オレはこの話を「人体実験の最終結果」と表現する。
いずれにしても、多くの悲しみの中で人間の本質とは何かを考えさせられる話ではあると思う。
・・・ドナドナ
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