- 2006年11月17日 1:22 CAT :
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生きるは偽善者として・・・2
前に書いてたのが消えてしまった・・・せっかく頑張ったのに・・・でもマァせっかくなんで、もっかい書きます。
頑張って。
テレビでマドンナの養子問題をやってた。
って事で今日はその事を少々・・・
元々話には聞いた事はあったんだけど、どうもこの話春先頃だったっけか、青年海外協力隊の人がエイズ撲滅の歌をうたって大ヒットさせたあのマラウイでの話らしい。
現在、マラウイじゃあエイズ感染者が全国民の20%。
平均寿命が38歳。
そしてその影響で出てきたエイズ孤児が全国民の10%もいる。
それは、青年海外協力隊の人が歌っていた現状よりもかなりひどいトコになってるように思える。
オナニーマシンの「性病」って言う歌にこんな節がある。
「僕がエイズになってもあの子はセックスしてくれるのかな?」マラウイの現状はまさにこの通りのようだ。
でも・・・
もし自分がエイズだと分かったら、愛する人の許から去っていけるだろうか?
もし自分がエイズだと分かったら、自分のお腹の中にいる子どもを堕胎することが出来るだろうか?
もし自分の愛する人がエイズだったら、去っていくその人を黙って行かせるだろうか?
・・・誰も今の現状を責める事は出来ないような気がする。だからと言って、不幸な孤児がたくさん増えたり、若くして人が次々死ぬ状態が良いとは全然思わない。
この現状が少しでも良くなるように、援助をしたり、孤児たちに十分な環境を整えてあげたりは出来るだろう。
オレは、何か「いらないものをあげる」みたいな、暇つぶし人助けがあんまり好きじゃない。
人が人を助けるのであれば、そこには対等な人と人の関係があってしかるべき。
助けるなら、それこそ人生をかける位の気持ちが必要だと思う。
(最近少し思うところあって、考えが変わってきたけど)だから、マドンナの養子にするという方法は、やるなぁ~って正直に思った。
じゃあ、他の子どもは?と言うかもしれないけど、マドンナが口火になって、世論が目を向け、第二第三のマドンナが現れたら少しでも、不幸な子どもが減るだろうとか安易に考えてた・・・
・・・でも、マドンナは今マラウイ内の60以上の人権団体から訴えられている。
要は、援助と言う名目で子どもを連れて行く図式は、かつての奴隷貿易と同じ図式だと言う事らしいのだ。
人を連れて行き、自分の国の文化を押し付ける事は援助ではない。
と言うのが、裁判を起こした団体の代表の言葉だ。
援助とは、あくまでも受ける側が自分たちの文化や風土風俗の範囲内でよりよい生活が送れるように手助けする事であって、養子にしてつれて帰ることは、その本質から大きく逸脱している。
自分たちの文化風俗の方が優れているから、そこへ連れて来るというのは一方的なエゴでしかない。
それがどんな状況下であろうとも。
オレも、所詮は日本って言う国に生きる偽善者の1人なんだと痛感させられる出来事だった。
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