2019年4月6日 20:39 CAT :
       

世界ふしぎ発見伝

中二病だった。

中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動を自虐する語。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。

とウィキペディアにはある。

初めて提唱したのは、伊集院光さんらしい。

オレは誰にも負けない中二病だった。

いや、多分、この世に生きるほとんどの男が自分の中学生くらいの頃に対して、それを思っているだろう。

オレの場合でも、実際の中二病的な行動は枚挙に暇がない。

ちなみに、知らなかったけどウィキによれば、中二病には3つのタイプがあるらしい。

DQN系
反社会的な行動や不良を演じ、格好いいと思い込んでいる。根は真面目であったり、臆病であったりするので本当の不良にはなりきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。「DQN」とは「反社会的な人」や「迷惑な不良系」を表すネットスラング。

サブカル系
流行に流されずマイナー路線を好み他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく他人と違う趣味の自分は格好いいと思い満足している。

邪気眼(じゃきがん)系
不思議・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれたことによる発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そのような「凄い力」がある自分を妄想し、悦に入る。また、そういった設定のキャラクター作りをしている。

オレはどれだろう・・・と考えるんだけど、何と言うか、どれにも当てはまらない。

サブカルについては、皆がジャンプ読んで嬉々としていた時にアフタヌーン読んで「無限の住人最高!」ってなってたけど、元々サブカルなものばかりを愛でていて、中二病ではなくて、真正だったと思う。今でも、サブカル界隈が大好きだし。サブカルと言うよりはアングラに近いけど。

超自然的な力にあこがれてわけでもないし、反社会的な事は怖くてできなかった。

でも、圧倒的に中二病だったと思う。

オレの場合、多分「超自己愛系」だったと思うんだ。

中二病の基本的な部分はもちろん網羅してた。

読む本は江戸川乱歩とか寺山修司だったし、聴く音楽はヴィジュアル系だった。洋楽に走らなかったのがせめてもの救いかも知れない。

ちゃんと政府批判もしたし、自虐史観のお陰で日本人は滅び去るべき民族だと思っていた。

何となく、自分の中にいくつかの人格があるような気だってしていた。

カッコいい横文字の名前をこよなく愛していた。特に、聖書に出てくる「ゴルゴダの丘」とか「ロンギヌスの槍」とかそんな言葉を愛用していた。

そのうえで、自己愛が尋常じゃなく強かった。

自分で作る作品こそこの世で最も至高なものだと信じて疑わなかったし、自分で書いた漫画の最後のページに、自分でライナーノーツを書いてた。もちろんサインも開発した。

作品の中では、王道なものを否定して、アングラなものをひたすら書き続けた。

そのままの流れで、自分の作った物語を人前で披露するために、演劇と言う形をとったり、バンドを結成したり、小説を書いたりし続けた。

ピアノは元から習っていたので弾けたけど、それ以外にも、ギターとかベースとか弾けるように頑張ったり、劇団を主宰しようとしたり、書いた小説とか漫画を色んな出版社にもっていったり・・・

自分の作るものが最高であり、自分の考えこそ、この世の何よりも優れていると信じて疑わなかった。

オレを否定する人間は、理解力に乏しい程度の低い人間だと見下していた。

そして、質が悪いのは、オレの考え方に否定的な奴に対しては、とことん理詰めで追い詰めた。泣き始めるか、オレに賛同するまで許さなかった。

一緒に運動会の委員会になった奴と礼の仕方でもめた時にそいつが泣くまで追い詰めたこともあった。

クラスのスローガンを「きなこもち」にするために、クラス全員が黙るまで全ての意見を叩き潰していったこともあった。

その結果、お友達らしい人はほとんどいなかった。

でも、それさえも、オレの圧倒的な才能に低能なクラスのやつらは誰一人ついてこれないと思っていた。

質が悪いのは、今でも、この感じのまま大人になってしまってることなんだけども。。。それはまた別の話なので置いておくとして・・・

ふと思ったのは、こんな典型的な中二病のオレの記憶は、本当のものなのかと言う事。

自分で勝手にねつ造してねえのか?これ。

例えば、99%の男が自分の中二病的黒歴史を持ってると思ってる。

でも、オレの記憶みたいに、クラスの全員を見下してて、その反動で友達がいなかったような奴、クラスにいても1人か2人だったよな。

それ以外のやつは、普通に生活してて、友達もいて、人気のドラマとか見て、流行りの歌聴いてなかったっけ?

と。

中二病と言うのは、自分自身の学生時代があまりにもさえなかった奴が、かつてそうあった事を恥ずかしがりつつ語る負の武勇伝的ねつ造ではなかったのだろうか。

そう思えてならない。

特に、30超えて、オレみたいに、昔はめっちゃ痛い中二病だったんだよ。というやつ。

もっとひどいのは、30とか40歳になって中二病みたいにふるまってるやつか。

だとしたら、疑問が一つだけある。

なんでオレは、同窓会とかに呼ばれないんだろうね。

なんでオレの中学・高校時代を知ってるやつは皆、オレの事をなかったかのようにふるまうんだろうね。

世の中には不思議なことがいっぱいある。

こういう写真(↑)撮りたがる奴を特に「中身のない右に倣えの能無し野郎」と思っていました。

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