2017年4月29日 13:20 CAT :
       

西岸とかいて「さいがん」と読む

ツイッターの方でちょっぴり呟いたりしたんだけれども、先日、「水中、それは苦しい」の「ホタルイカの光」を聴いてたら、娘が「別におっぱい触ってもええよね」って。

「おっぱいだけ触ろうとしてごめんね~」の歌詞の部分に反応したんだろうけれども。

とても良い音楽環境で、娘はすくすくと育っております。

ちなみに、オレは子どものころは、じいちゃんから「北島三郎」「吉幾三」など・・・親父から「吉田拓郎」「海援隊」「かぐや姫」など・・・そんな音楽に囲まれて育ちました。

それに比べて、娘は嫁が大好きなYUKIちゃんとか、moumoonとか・・・そんなほっこり可愛い曲と、オレが聞くような変な音楽を両方聴いて育ってる訳で・・・少なくとも、なんだか分からんセンスにはなると思うし、なって欲しいもんだ。

さてさて。

結婚前。オレが筋肉少女帯と犬神サーカス団に命を捧げていた頃、嫁は「子どもができたら、キンショーは良いけど、犬神サーカス団は子どもに聴かせないでね」と言われた。

子どもが生まれた今でもその約束は一応守っており、犬神サアカス團を聴くときは、イヤホンつけて一人で聴いてる。

ただ、あれから時間が経ち、オレも他に色んな音楽を聴くようになった。

「電気グルーヴ」とか「No Lie-Sense」とかはまぁ分かるとして、「八十八ヶ所巡礼」とか「ストロベリーソングオーケストラ」とか「水中、それは苦しい」とか、あと最近では「スキッツォイドマン」とか・・・

この辺りを子どもの前で聴いてても(と言うか、子どもに聴かせても)嫁は特に何も言わない。

何で未だに、犬神サアカス團だけがダメなんだろう。

などと、悶々。

結局オレが好きな音楽って、大体どれでも、根底にあるものについては同じだと思うんだけど・・・まぁ、一番犬神サアカス團が、ストレートで分かりやすいよね。多分。

訴えたい事をダイレクトに表現していると言うか、なんと言うか・・・

多分、曲調とかそんな所は問題じゃあないんだろう。

この世の闇であったり、絶望であったり、もっと言えば生と死であったり・・・その辺のことを誰も言わないなら、自分たちがはっきりと(これでもかと)発信していこう。そんな犬神サアカス團のスタンスは確かに、幼子には少々重いと思う。

逆に、子どもが大人になったときに、改めて「八十八ヶ所巡礼」とか聴いて、「よく考えたらとんでもない歌を子どもの頃に聴かされてたな・・・」と思って貰えたら、おっちゃんの勝ちかもしれない。

多分、そんな事をいう子になってたら、オレが何も言わなくても、オレの持ってるコレクションから犬神サアカス團を引っ張り出して聴いてるだろうて。

実際に、聞いたわけではないから分からないけど、多分、親父もオレが生まれた時に、オレで言うところの「犬神サアカス團」的なものをおかんに封印させられたと思う。

オレが生まれてからズッと、子どもの手が届かないタンスの上に隠された漫画や本がたくさんあった。

オレが中学生になるころから、その辺にある本をこっそり引っ張り出してきて、隠れて(多分バレバレだっただろうど)色々読んでいた。

その頃、オレがはまってたのは、親父が持ってた「西岸良平」の「ヒッパルコスの海」とか「地球最後の日」などの読んでいると生きていくことが息苦しくなってくるような漫画。横溝正史、江戸川乱歩などの人の暗い部分を題材としたミステリー小説などなど・・・だった。

どうでもいいけど、ちょうどオレが高校生くらい担ってサザンとかを良く聴く様になって、テレビで、「音楽寅さん」を見てた時、桑田佳祐がユースケサンタマリアに「好きなイラストを描いてください」と言われて、めっちゃでっかく「おまんこ」の絵を描いたときに、横にいた親父が見たことないほど爆笑してたのを見て、「こいつ。所詮オレと同類じゃねえか。」と思ったのも、チョッと関係あるかもしれない。

ついでに、隠し持ってたエロ本もいっぱい見つけたし。

要するに、子どもにとても見せられないような変態性を隠し持ってるのは遺伝だと言うことなんだろうて。

あと、それを子どもに見せないように配慮できるような人と結婚したと言う部分も、オレと親父は多分同じなんだと思う。

だとしたら、娘はとにかく、息子の方は、大きくなるにつれて、多分この道を歩んでいくものと考えられますな。

良いか悪いかは別として。

親父に「江戸川乱歩の二銭銅貨は、本当に名作だ」と言われて育ったオレも、結局はその延長にあるアングラな世界観にどっぷり嵌ってるんだから、遺伝って怖いもんだと思う。

息子の感じを見ながら、びっくりするほど自分にそっくりで、どうしようかと思いつつも、これからがワクワクしてしょうがない毎日を過ごしております。

誰だよ。「西岸良平」をほのぼのとしたノスタルジーを描く作家だとか行ってる奴は。

「ヒッパルコスの海」は今読んでも、本当にすばらしい名作だと思う。

などなど、今日は両親の結婚記念日などで、こんな小噺をひとつ。

そう言えば、嫁が子どもに絶対に聴かせないでと言ってた音楽がもうひとつあったな。

オレが作った音楽・・・

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