- 2023年4月25日 10:17 CAT :
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目を潰そうか 生きていく為に
漫画を描く時、まず物語自体が頭の中で色々イメージ化する。
で、それをネームに起こして、それをもとに、下書きして、最後に原稿にしていく。
当たり前と言えば当たり前で、ほぼ全ての人が通るであろう工程だと思う。
これはオレの場合だけなのかもしれないけれども、やっぱり一番良いイメージって、最初に頭に浮かんできたもので、そこから原稿にしていくに従ってどんどん最初のイメージから離れていってしまうような気がしている。
ネームで書きなぐった時が一番いい感じの絵になると言う漫画あるあるですよ。多分。
先日公開した「BirthDay Kill-RE」でも一番いい絵だったのはやっぱりネームだった。
例えばこれ(↓)。
10ページのネーム。
で、これを元に描いた下書き。
そして、時間かけて丁寧にペン入れして仕上げた実際の原稿。
お判りいただけただろうか。
どんどんイマイチな感じになっていると言う事に。
今回の話の場合、ヨシ坊の深層心理にある願望の具現化キャラは、ヨシ坊と鏡写しになっている。と言う、設定がこの物語の一番根幹の部分に存在している。
この設定を少しでも分かりやすく表現するために、片目だけ丸く見開くと言う表現を採用した訳で、10ページの段階で両目とも丸く見開いた表情にすると、その辺りがどうしても分かりにくくなってしまうよな。と言うそんな事情もあるにはあるんだけども・・・
にしても、泣く泣くネーム段階で描いた表情は捨てて、別の表情に変えた訳ですよ。
どう考えてもネーム段階の表情の方がよかったよな。
本当に自分の画力と言うか表現力の低さに嫌気がさす。
ただそれは置いておいても、時間をかけて絵を描いていく過程でどんどん最初のイメージからかけ離れていくのは、やっぱりしょうがない事なんでしょうかねぇ。
ネームとか一切書かずに、いきなり本番の原稿に下書きなしで書いていけば、チョッとは良い絵になるものなのだろうか。
高校生くらいまではネームを書いたことなかった。
と言うか、ネームが完成原稿だった。
あの頃の方が、頭の中にあるイメージをストレートに絵にできていたんだろうか。
表現とか追及し始めると楽しいけど、終わりがないもんだよな。
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