- 2023年8月31日 12:43 CAT :
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「君たちはどう生きるか」を見てきた
宮崎駿監督の新作を映画館で見ることが出来る最後のチャンスかも知れない。
そんな気持ちに背中を押されて、夏休みの最後に家族で劇場に行ってきた。
家族で映画を見に行くのは初めて。
んで、オレ個人でも10年ぶり以上になる。
「君たちはどう生きるか」。
感想は、この映画のDVDかBDが発売されて、それを購入したタイミングにする。
ただ一言だけ。
途轍もないものを見てしまった。
是か非かみたいな話があるなら、「圧倒的『是』に決まってるだろうがあああああああああああああ!!」だよ。
見終わったあと、あまりの衝撃に呆然となっていた。
で、取り合えず時間をおこうと思って一晩寝てから、今ブログで書いてみようと試みてるけど、まだ、その衝撃から立ち直れていなかったわ。
その位凄い衝撃を受けた・・・
冷静に考えて、前情報なしで何らかの作品を見ると言う行為をここ何十年もやっていなかったよな。
子どもの頃、良く分からないまま、親に映画館に連れていかれて見た「ドラえもん」の映画を見た時のワクワク感と言うか何と言うか・・・
自分の奥底にあるこの原体験を追憶できただけでも、価値はあったと思う。
その上で、その映画が宮崎駿の最新作なんだよ。そりゃあねぇ、推して知るべしですよ。
きっと前情報を出していたら、もっと途轍もないヒットをしていたと思う。
そもそも鈴木敏夫と言うプロデューサーは、映画をヒットさせるためなら手段を択ばない人だったはず。
「アシタカ記」を「もののけ姫」と勝手に改題し、誤解が生まれ物語が分かりにくくなる事を代償に大ヒットさせた。
「かぐや姫の物語」の宣伝で「姫の犯した罪と罰」と言うキャッチを付けたせいで、穿った見方を誘導して物語を難解にしてしまう事を代償にヒットさせた。
などなど過去の悪行が色々ある名プロデューサー。
その鈴木敏夫がこれまでの贖罪の意味があったのか、一切の宣伝、前情報を出さない事を選択した。
この選択によって、確実にこの映画を見た人はかつてない圧倒的な衝撃を体験をすることが出来るようになったと思う。
そして、その経験をもってして、この映画は最高の形で完成するんだろう。
宮崎駿の最後の作品に対して、「商業的成功よりも作品としての完成を選択する」と言う最大の敬意を払ったんじゃないかな。と、勝手に邪推しております。
素敵な爺だな。畜生。
難解だのなんだの言ってる人がいるけど、嫌味でもなんでもなくメチャクチャ分かりやすいよ。
うちの小2の息子でも、夢中で最後まで見て、見終わった後「怖くてドキドキしたけど面白かったぁあああああ」って笑顔で話してた。
子どもが面白いのに、大人が難解だと思うのは、きっと大人になったせいで純粋な気持ちで映画に向き合うことが出来なくなってしまったからだと思う。
そりゃあ意味を解こうと思えば、いくらでも解釈していけるようには作られているんだろうけど・・・
「となりのトトロ」を見ながら、トトロの住処においてある土器が縄文後期の土器の模様と言う事は、トトロは1万年以上生きているのか?とか、考えながら見てる人がどのくらい居るのかって話ですよ。
単純にストーリーを楽しめばいいんだよ。
頭の中を空っぽにして見たら、全部すんなり受け入れられた上で、メチャクチャ面白いはず。間違いなく。
前情報とかは絶対に入れないで見るべきだと思う。
一つだけ覚えておいた方が良いと思う情報があった。
宮崎駿がこれまで作ってきた作品は、「カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「on your mark」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」、そして「君たちはどう生きるか」の13作品だと言う事。
これだけ覚えて、まだ未視聴の人は今すぐ映画館へ。
前情報が溢れる前に映画館へ。
この超素敵体験が出来るチャンスを逃すなんてもったいないですぜ!
ミーハーなおっさん全開で、パンフレットとクリアファイル買った。
クリアファイルは家族分。
家族みんなで、このクリアファイル使います。
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