2023年9月1日 12:38 CAT :
       

あの頃の話を振り返る愚行を犯し続ける別にひとときでもなかった暗がり~その9

「ひとときの暗がり」を再開したので、こっちの話も再開していこうかなと思っております。

これまでは裏話をこのブログで書くと言う形でやっていたんだけど、今度からコメントお礼絵のほうでもそれをやろうと思ってる関係上、ネタが被ってしまう。

被ってしまうので、だったらいっその事その話を膨らませる形にすればいいと思う。

一つ一つのネタを大切に再利用して、しっかりしゃぶりつくしましょうね。と言う事でございます。

ただ、気が付けば、もう前の奴アップしてから1週間も経ってた。

書こう書こうと思ってたんだけどおかしいなぁ。

まぁ、チョコチョコタイミングごまかしながら、こっそり合わせていくさ。

そんなこんなで、(一応)今週(と言う名目で)もやっていきますのよぉおおお。

少しでも多くの人を繋ぎ止めたいと言う邪な心意気で今日も今日とて書いていきます!

その前に一応、リンク張っておこう(↑)。

頑張って書いてるので読んでください。平に!平に!

さてさて。

第14話「付喪神」の話。

今回お礼絵のネタにしたのは下記(↓)

今の人たちには分からないと思うけど、「寄生獣」と言う漫画が当時、その辺のボンクラサブカル野郎に与えたショックは、計り知れなかった。いや、まぢで。

作品自体は、当時相当マイナーで創刊したばっかりの「アフタヌーン」での掲載だったけど、それで1000万部売れたと言う事がいかに異例だったかと言う話ですよ。

その他にも、アフタヌーンの新人コンテスト四季賞の基準自体を変えてしまった沙村先生の「死なねぇ侍」や、日本のSFに多大な影響を与えた「BLAME」、90年代オタク界隈の根底を支え続けた「ああ女神さま」、ギャグマンガの概念を変えてしまった「岸和田博士の科学的愛情」、あの酒鬼薔薇聖斗のバモイドオキ神のモチーフになったともいわれる「ディスコミュニケーション」、鬱漫画の代名詞「なるたる」などなど、とにかくサブカル野郎が垂涎しながら読みふける雑誌だったのは間違いない。

あの当時、まだネットとかで作品を発表できるわけでもない中で、悶々と一人で漫画を描いていたオレみたいな奴は確実にアフタヌーンの影響を多大に受けていると思う。

実際、オレが好きだと思う漫画家さんでかなりの人がこの四季賞、もしくはアフタヌーン出身なんじゃないかな。

かく言うオレも、漠然と漫画家を目指していた高校生の頃には、何度も四季賞に応募してた口でございます。

もう一つある。

それが、お礼絵の方で書いた「水のともだち カッパーマン」と言う漫画。

オレは、作者徳弘先生の前作「ジャングルの王者 ターちゃん」がとにかく大好きで、小学生当時ドラゴンボールの単行本は持ってなかったのに、ターちゃんとラッキーマンは全巻持ってると言うチョッと尖ったおっさん少年だった。

寄生獣と出会う前の話。

大好きな徳弘先生の新作と言う事で、喜んで購入したカッパーマンは、前半こそ普通のギャグマンガなんだけど、後半になるとターちゃんどころじゃない超絶シリアスな展開になってくる。

チョッとネタバレになるけど、実は宇宙からやってきた生命体だったラスボスと日本を守るために戦う妖怪たちと言う構図が、当時のオレからしたらまずめっちゃ衝撃的。

しかも、当時全盛だった環境問題に絡めて、人間の犯した罪の為に妖怪たちも苦しめられるけど、ラスボスの宇宙人も人間が行った環境汚染のために弱体化してしまう。

「ははは!何て星だ!」と宇宙人自体も人間に絶望し、河童の河太郎も「何やってんだよ!人間は!どこもかしこも汚しやがって!」と絶望する。

小学生自分にこの漫画の展開には相当に衝撃を受けた。

この人間の垂れ流した毒の為にラスボスが弱体化すると言う構図、人間と人間以外の生き物が共存していくと言う構図と言う意味では、寄生獣とカッパーマンはほぼほぼ同じだった。

で、この2つに多大な影響を受けたオレも、この構図で展開する物語を描きたかった。

それが「付喪神」。

寄生生物でも妖怪でもなく、オレは日本に古来からあるアニミズム信仰に絡めた神様と人間が、人間を断罪していくと言い話を作った。

環境問題をテーマにしなかった理由は2つある。

一つは、そこまで丸パクリはしないぞ!と言う無駄な矜持。

もう一つは、このブログで書いたことがあったかも知れないけど、オレが何より大切にしていたぬいぐるみ「たごさく」の存在。

「たごさく」の話は、またいずれどこかで書くと思うけど、実は「たごさく」を捨てようとした家族に対しての抗議の意味も込めていた。

実際に「付喪神」の公演を見た家族が考え方を改めてくれて、一度ゴミ捨て場に行った「たごさく」はオレの手元に戻ってきた。

結婚して実家を出るとき、もちろん「たごさく」は連れてきたし、今もオレのベッドの横に座っている。

作品によって人の心を変えることが出来ると言う事を経験させてくれたと言う意味でも「付喪神」と言う作品は、オレの中で実はかなり思い入れが深いんだよね。

ちょっと長くなってしまったけど、まぁ、そんな感じで、引き続き「ひとときの暗がり」の裏話も更新していくよ。

なので、もし良ければ、本編も見ていただけると何よりでございます。

では、また次回に。

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