2024年9月2日 12:44 CAT :
       

サンキューベリーマッチの部屋で手首を切った中森明菜~前編

パクリとオマージュには明確な違いがあると思ってる。

例えば、ここ最近「るろうに剣心」と「エンバーミング」を読んだんだけど、至る所に「筋肉少女帯」と「アンジー」のネタが散りばめられていた。

和月先生と比べてオレの方がとは言えないけど、オレも「筋肉少女帯」についてはまぁまぁのマニアだと思ってるので、セリフ回しや単語や描写などで、「あぁ・・・これはあれですな」とすぐに元ネタ分かってしまうんですよ。

ただそれに対して、1ファンとして勝手に使われてムカつくなんて事は一切ないんだよね。

「エンバーミング」の重要なシーンでオレの大好きな1曲、「生きてあげようかな」が使われていたのなんか、むしろ感激してしまったし。

それは、どう考えても和月先生が「筋肉少女帯」を好きで好きでしょうがないのが伝わってくるからに他ならないと思う。

「呪術回線」の連載当初、ハンターハンターの二次創作的な批判を色んな所で耳にしたけど、それもそんな事は絶対ないはず。

ただ、ハンターハンターが好きすぎるだけなんだよ。

この世の中に、先人が作り出した素晴らしい作品に1ミリも触れることなく、完全に100%自分の中にあるものだけで勝負している人なんていないと思ってる。

それは、どんな天才であっても同じ。

自分が生まれてから触れてきた作品、特に自分が好きで好きでしょうがない作品の影響を全く受けないで制作できる人なんて存在しないと思う。

冨樫先生が、幽遊白書の15巻の作者コメントで「影響⇒誰も知らない人から受ければ、その人のオリジナルになる」みたいな事を書いてたけど、そんなもんですよ。

今の時代に、目の下を黒く塗りつぶしたバンダナの男がボーカルの「アンジー」と言うバンドの代表曲が「天井裏より愛を込めて」だなんて、知ってる人がどのくらいいると言うのか。

水戸華之介さんは素晴らしいアーティストだとは思っているけど、それでも、知名度で言えば、「安慈和尚」が和月先生のオリジナルと言われたとしても致し方ないかと。(和月先生の場合、裏話でその辺り全部ばらしてるけど)

この絵なんて、水戸さんそっくりな気がしてならない・・・

ちなみに「天井裏より愛をこめて」はこんな歌ですよ。

結局この曲だって、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」をはじめとした世界観に影響を受けてるような気がする。

なんしか、めっちゃカッコいいよねぇ~。

オレは筋肉少女帯のファンなんだけど、80年代のバンドブームに関しては、当時の全バンドの事が好きでしょうがないんだよ。

あの時代のバンドを知ってしまった人が作品において影響を受けずにいるなんて出来る訳ない。

この時代以降の色んな媒体の色んな作品において、その影を見ることが出来るのも、バンドブームにハマった理由の一つだと思う。

さて、ここまでツラツラ書いてきて何が言いたかったのかと言うと・・・上記の例が「オマージュ」だと言う事。

では、パクリとは・・・を書こうと思ったんだけど、想定以上に長くなってしまったので、パクリについては明日にでも書くことにしよう。

こんな事になるとは思わなかった・・・

後悔はしてない。

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