2025年7月21日 12:12 CAT :
       

みかんを食えば救われる

過去に何度かオレの原風景はこれだった的な記事を書いたことがある。

例えば、「ドロロンえん魔くん」と言うアニメの雪ちゃんが理想のヒロイン像だったり。

例えば、オレの描きたい物語構造の原型は白戸三平先生の「ワタリ」って漫画だったり。

例えば、オレの描く絵の原型は東洲斎写楽の浮世絵だったり。

まぁそんな話の延長線上ですよ。

先日、「ひとときの暗がり」のお礼絵を作ってる時の話。

この時の奴ね。

その時に書いた「高校演劇戯曲選」と言う本に出てきた台本で、メッチャ好きだった奴があった事を思い出した。

暫く悶々と考えていたんだけど、それが「食欲のない話」と言うものだった。

内容としては、人工冬眠をしていた主人公が遥か未来に蘇ったら、そこは食欲をはじめとする俗欲がない世界だったと言う「望郷太郎」みたいな話。

これを当時読んだ時、物凄く面白くて、色んな所で影響を受けた。

特に、この未来の世界にいる科学者と助手の感じが物凄く好きで、それをかなり色んな作品でパクりまくった参考にさせてもらった。

当時、「風を切る日々」の元ネタとなる「ランナウェイデイズ」を描いてたんだけど、マルクスと言う科学者のキャラが途中から全然違うものになってしまったのは、完全にこの「食欲のない話」と言う台本の影響。

ヘブンズランド編辺りまでのマルクスはおどおどとした内向的な自信家の科学者と言った感じだったのが、それ以降になるとサイコパスな狂人科学者になってる。

そして、その助手としての上原とジークの2人のキャラクターと関係性なども、完全にこの台本に影響を受けてる。

そのキャラクターのまま、その後の「Gの世界」も「us」も描いた。

このマルクスってやつは、オレの描く物語のかなり根幹部分にいる奴なので、結果として、オレの描く漫画の世界観に一番影響があったのは、この「食欲のない話」と言う演劇台本だったんだなぁ。

と言う事を今更ながら思い出しました。

そんな話ですよ。

ただ、この台本自体の存在を、今回のお礼絵を描くまで完全に忘れていた。

自分がどこから影響を受けてるかなんて事は、無意識化である場合も多いのかも知れない。

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