- 2025年11月17日 12:12 CAT :
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さりとても諦める頭はないので ヨギナクサレ セザルヲエナイ
ダニング・クルーガー効果と言うものがある。
これは何なのかと言うと、能力のない奴ほど自分は出来ると思ってしまう心理状態の事らしい。
能力のない奴ほど、自分の能力自体を客観視することが出来なくて「オレは出来る!」と思う込んでしまう。
逆に能力が高い奴ほど、自分の能力を客観視し、他の能力の高い奴と比べて「オレは無能だ!」と思い込んでしまう。
と言う話をした上で、こんな事を書くのは勇気がいるけれども、生まれてこの方オレは自分の事を有能だなんて思ったことがない。
誰にでもできる事が出来なくて、「何でこんな事も出来ないんだ!」と至る所では吊るし上げられてた。
小学校の卒業式の練習とか、ホントに血が滲むほどの努力をしてじっと座っていたのに「クラスで一番じっとできていない奴」として、体罰まで受けていた。
数年前に重度のADHDと多動がある事が分かったけれども、当時は自分の事を普通だと思ってたので、他のやつはもっと頑張って努力してるのか。と戦々恐々した。
社会に出てからも、誰でもできる事が本当にできなかった。
電話に出る事、工場で段ボール梱包をする事、人と話をする事、そもそも朝起きて同じ時間に会社に通う事。
全部できなかった。
結局社会のどこにも居場所がなくなって、自分の居場所を作るため一人で仕事をすることを選び、今に至る。
この人生において、一体どの部分で「オレは出来る奴だ」と思えるというのか。
ダニング・クルーガー効果とかじゃなくて、実際に無能なんだよ。
オレは。
そして、そんなオレが唯一オレは出来ると思ってた事は漫画を描く事。
オレは自分の描く漫画が世界で一番面白いと思ってたし、今もそう思って書いている。
何が言いたいか。
オレにとってのダニング・クルーガー効果は、漫画を描くという能力だったんだよ。
漫画を描く能力があまりにも低すぎて、客観的に自分の作品を見る事が出来なくて、「オレの描く漫画最高!」ってなっていたと。
そう考えると、何とも悲し過ぎる。
この話はなかった事にして、やっぱりオレの描く漫画最高!と言う事にさせてくれ。
じゃないと、泣いちゃうよ。
おっちゃんは。

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