2010年11月3日 21:06 CAT :
       

車田正美

頭の中からはみ出してくるイメージがことごとく穏やかになっていく。

何だか、前みたいに狂気じみたものも、チョッとおかしいものも出てこない。

無理して、そんなものを出そうとすれば、それはそれで違和感を感じてしまうものが出来上がってしまう。

今、絶賛ノリノリで描いている「アス」と言う物語がある。

それ自体は、実は高校生の時に書き始めたもので、気が付けば10年以上の時間が経ってしまった。

ページも2000ページを超えて、やっと終息に向かい始めた事を感じている。

もちろん、この物語自体には、かつての狂気じみたネガティブな悪意がいたるところにふんだんに散りばめられているわけで、今、続きを書くとしても、その影響を意識して描いていたりする。

ただ、どうしたって、最近浮かんでくるイメージが穏やかなもので、全体として、何だか混沌としてしまっていると言う事実があったりする訳でもある。

その結果として、全体的に、コレまでに無いような感じに仕上がってきている。

ある意味、奇跡的に変なクオリティーで。

今後、「アス」を完結させた後、次の新作を製作し始めたとしても、もうこの現象が起こる事は無いだろうから、きっと、この物語は奇跡の物語になりそうな気がする。

とは言え、まだ終息に向かい始めたばかり。

きれいな形で完結を迎えるのは、まだ数年先の事だとは思う。

今出来る事は、一日に1ページでも良いから、ノートを絵で埋めていく事。

そうやって、今までも、これからも生きていくんだと思う。

そうそう。

そう言えば、最近書き溜めた作品を、また四季賞に投稿した。

前回、クワニータは、かすりもしなかったけれども、今になれば、今回の方が絶対良いのが描けたと思うし、そうやって、同じ事を繰り返していけば、いつか良い結果が出るかも知れない。

あくまでも、描く事が好きなんだから、それ以上のことは、人生のおまけ。

そうやって、今を生きていけば良いんだよ。

ワトソン君。

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