2010年12月19日 12:10 CAT :
       

サイトウ シノブ

ひょんな事から、明兄さんの本名とか知ってしまった。

「サイトウ シノブ」さんだそうで。

(間違ってたらごめんなさい)犬神サーカス団の前に、本名で参加していたバンドのアルバムがこのたび復刻されたそうで。

聴いてみたいような、あんまり興味ないような。

・・・基本的にどうでも良いか。

と言う事で、犬神サーカス団の「ビバ!アメリカ」の感想でも。

M1.メメントモリ
1曲目にふさわしいノリノリのナンバー。

そう言えば、ワンマンの時もコレが1曲目だったな。

コールアンドレスポンスをしっかり練りこんでる、完全にライブを意識した楽曲だ。

空、海、焔、宇宙、現在、SEX、ロック・・・?う~ん。

基準が分からぬ。

M2.DEAD END KIDS
今回のアルバムの先行シングル。

最初聞いたときは「???」が多かったけれども、アルバムとして(と言うか、メメントモリからの流れで聴くと)凄く良い曲だと思う。

これも、ワンマンの時、2曲目にやってたし。

流れを意識して作った楽曲をシングルカットしてしまったから、あんな事になってしまったんだろう。

これも、ライブでは、最高にノリノリのナンバー
M3.ビバ!アメリカ
今回のアルバムの表題曲。

アメリカでライブをした上で、どれだけアメリカに媚びてしまったのかと思ったら、ビックリする位、風刺が効いてた。

昨日見た、「26世紀青年」に近い感覚を感じる。

しかも、曲調は全然アメリカらしくない、Jロックな感じ。

こんな曲こそ、犬神サーカス団だと思う。

ニヤニヤしてしまう。

M4.華麗に舞え!
最初タイトルを見た時は「?」がいっぱいだったけど、犬神サーカス団とは思えないストレートなメッセージソング。

何か、最近の現状とバッティングしてしまって、聴いてたら泣いてしまう。

素晴らしい名曲だと思う。

うぬぬぬ・・・

M5.制約
今回のアルバムにおける「バラード」のひとつ。

どちらかと言えば「Angelique」の楽曲と言うイメージがある。

と言うか、もう、本人達もあんまり区別が付かなくなってきてるのかと・・・歌詞自体は、犬神っぽいんだけれども。

M6.慈愛
「犬神サーカス団はバラードも素晴らしいの」と言う、ワンマンの時の凶子さんのMCを思い出してしまう・・・本アルバムのもうひとつの3拍子「バラード」。

いつもの「アコギで始まって、途中でギューン」な構成ではなく、かといって、「廃墟の街」の焼きまわしのような3拍子でもない。

・・・と思ったら、作曲が情次兄さんだった。

新しい犬神サーカス団のバラードの形態だ。

M7.犬死に
どうしても、スターリン(特に「STOP JAP」辺り)を髣髴とさせてしまう。

マァ、本人達もスターリンのトリビュートで、カバーしてたしなぁ。

メッチャカッコ良いパンクだと思う。

なのに、タムを多用した明のドラムが犬神らしいという感じ。

どちらかと言えば「蛇神姫」辺りに収録されてそうな名曲だ。

M8.ニュークリーチャー
来年辺りアメリカでB級映画として発表されそうな物語。

コレまでに無いけれども、なぜか体に染み込んでいるような不思議な感覚を味あわせてくれる犬神サーカス団ならではのメロディーライン。

初めて「暗黒残酷劇場」を聴いた時の感覚に凄く近いな。

M9.狂った世界
何だ?うまく言え無いけど、大体犬神サーカス団のフルアルバムでは、大体8~9曲目に入ってるだろう、どうしたら良いのか良く分からない曲。

らしいと言えば、らしい曲。

「太陽を待ってる」とか「ハイエナ」とかあの辺りと近いものを感じるような。

M10.CRAZY CAT LADY
「殺したい女」の続編のような作品。

ただし、「殺したい女」は、その女本人に焦点を当ててたけど、今作では、その殺したい女を横目に眺めながら猫と暮らす人見知りの女に焦点を当ててる感じ(だと思う。)孤独な女はなぜか、最終的に猫を飼い始める。

・・・と言う。

実際、50近い独身の女って、犬か猫を飼ってるイメージがあるよなぁ~
M11.幼女人形
今回のアルバムでも、ピカイチにカッコいい曲。

内容自体は、絶対メジャーシーンでは(と言うか、もう少ししたら、基本的に発売禁止になるかもしれない)幼女への暴行。

何か、「瓶詰めの幼女」に近いものを感じてしまい(こっちは近親相姦まで絡んでるけれども)何だか、嬉しかったりする。

「この世に生まれる前にコレを知っていたなら、へその緒首に巻きつけそのまま死んでいたのに」と言う発想・・・天才か。

M12.生霊
「いけすだま」と読む。

ワンマンで聴いた時から、「この曲はヤバイぞ」と思ってたけど、間違いなく、このアルバムで一番好きな曲。

ノリノリなだけではない、犬神サーカス団にしか出来ない圧倒的な名曲。

歌詞も、メロディーラインも編曲も何もかも文句が無い。

こんな曲をオレは聴きたかったんだ。

ただ、ありがとうと言うばかりの日々。

M13.腐敗
「犬死に」以上に、昔の犬神サーカス団の臭いがする。

ノリとしては、「ガム」とか「寄生虫」みたいな感じ何だけれども、歌詞は、さらにそれ以前(と言うか、「ご霊前」のころ?)の感じ。

聴いてて気分が悪くなる。

今となって、まだこの曲が出てくるという事の素晴らしさときたら・・・

M14.死者の唄
重く重く深く沈みこんでいく、悲哀に満ちた曲。

「兄の病の特効薬は死臭漂う血の池地獄のような人肉スープの形而上学」に通じるものがあるような、そんな感想を持った。

このアルバムに、この曲が収録されていると言う事実が、15年以上実力を磨いてきたバンドの圧倒的な力なのだろう。

M15.幽霊奇譚
まさに、犬神サーカス団の真骨頂。

「人面疔」を思い出すような、どこか懐かしく、昭和テイスト全開の名曲。

実際に、以前の楽曲の中で聞いたことあるような気がすると言う話は、今は伏せておく。

全体として、聴きやすく、ノリノリナンバーが多いのに、要所要所でしっかりと絶望に突き落としてくれる名盤。

思うに、「籠の鳥」を経る事で、コレまでの方向性に、かつてのセンスが絶妙に混ざり合い、奇跡的な化学反応を起こしたんだろう。

「スケ番ロック」の頃の聞きやすさと、「御霊前」の頃の絶望感と、最近のアルバムの最高に中和された作曲、編曲能力が全て結集した名盤。

個人的には、キンメダイレコード以降では、最高の作品だと思う。

(「地獄の子守唄」にはさすがに遠く及ばないものの・・・)
今度、「Do Get The Star」が完成するまでは、コレ一本でもいけるような気がするな。

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