2011年5月17日 22:17 CAT :
       

ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ

今夜の月は赤かった。

赤い月を眺めた記憶はほとんどない・・・と思う。

ただ、今夜、誰の頭上にもあの赤い月は出ていた訳で、そう考えたとき、一体どれだけの人があの赤い月を見たのか。

そんな事ばかりに、心を囚われているのでした。

さてさて。

映画を見た。

最近、はまってる三木聡監督さんの「図鑑に載ってない虫」。

どちらかと言うと、支離滅裂な物語に、あまりにも独特な世界観が多い三木作品なんだけど、この作品は思いのほかストーリー自体がしっかりしていた。

ちゃんと、最初から最後に向かって物語が展開していく。

こう言うと、当たり前なんだけど、いつものあまりにも独特な三木聡ワールドをそのままに残して、物語が成り立っている事が凄い。

そして、相変わらずの最高に変態な脇役たちが物語を盛り上げる感じか?特に、臨死体験ショーのくだりなんか、見てて鳥肌が立つほど凄かった。

面白かったんだ。

げらげら笑ったんだ。

でも、鳥肌が立つほど凄かったんだ。

馬鹿馬鹿しいんだけれども、一つ一つの演出や小道具、雰囲気があまりにも秀逸。

そうして、しれっと語られる会話が実に深く心理をついていると言う・・・そして、至る所で爆笑。

ん~素晴らしい。

んで、ふと思い浮かんだのが「これはナイロン100℃じゃないか」と言う事。

先日「罪とか罰とか」を見てたときにも何だか似たような感覚に取り付かれた。

(ただし、ケラの方が圧倒的に黒い笑いだけれども。)
そんな目線で見てると、実に、ナゴム臭いと言うか、バンドブーム臭い演出がチラホラと・・・

サヨコがヘビメタバンドで、客席に豚の内臓をぶち巻くシーンとか、丸々スターリンじゃないか。

オレの大好きな「臨死探検ショー」だって「グルグル使い」だし。

そりゃあ、面白いはずだ。

今の所見た、「インスタント沼」も「カメは意外と早く泳ぐも」どれもこれも素晴らしく面白い。

世の中には、素晴らしいセンスを持った人がいるもんだ。

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