- 2011年8月21日 22:51 CAT :
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のっしのしぬん氏
ぬんちゃくが死にかけてた。
ぬんちゃく。
オレが、知識もないのに育てようとしたせいで、熱射病と脱水症状にかかってしまったぬんちゃく。
あんなに、愛嬌を振りまいて、毎日一生懸命生きてくれていたぬんちゃくを、オレは、殺そうとしてしまった。
余りにも、悔しくて、そして、申し訳ない気持ちで、毎晩、ぬんちゃくの夢を見てはうなされてた。
ぬんちゃくがご飯を全く食べなくなって、衰弱し始めてから10日以上が経ってた。
親父の知り合いの獣医さんに見てもらおうとしても、リクガメは診察できないと言われ、獣医を志してた潤ちゃんに相談しても役に立たず、ペットショップに相談しても何の解決にもならなかった。
分かった事は、リクガメを診察する事が出来るのは、四国では、徳島にある一軒の獣医さんだけだと言う事。
家からは、高速道路を飛ばしても2時間近くかかるところ。
この衰弱したぬんちゃくに、四国山地を越えて、更に高速に乗ってその病院に連れて行く長旅が耐えられるのか・・・凄い悩んだ。
東京なら、せめて大阪なら、かなり沢山の病院があるのに・・・初めて、田舎に住んでることを恨めしく思った。
でも、一日でも遅れればその分だけ、ぬんちゃくの体力もなくなっていく。
早い方が良いと思って、その病院に向かうことに。
助手席で、嫁がぬんちゃくの入ったおうちを抱きとめ、出来るだけ振動を与えないようにしてた。
オレも、出来るだけ早く、でも、出来るだけ車に振動が出ないように、安全運転で一路徳島へ。
しかも、その病院は、12時までの午前中しか診察してくれないと言う・・・
家を出る段階で、行く予定だった病院が変わった事もあって、時間的にはすごく厳しく、実は、山を越えて、高速に乗った段階で12時を回りかけてた。
嫁が、病院に電話して、何とか、待ってもらえるようにお願いして、待ってもらえる事になったので、更に急いで一路病院へ。
病院は凄く小さな個人病院だったけれども、先生は凄く優しい人で、遅れて行ったオレたちに嫌な顔ひとつせず、丁寧に、ぬんちゃくの診察をしてくれた。
想像してたより、ぬんちゃくは色々と深刻な状態だったけれども、手遅れな状態じゃなかった。
今からなら、まだ全然何とかなる段階。
とは言え、嫁は、その状態を聞いて涙が止まらなかったけれども。
小さな体に、抗生物質と栄養剤の注射を打ってもらい、これからの注意点をいくつか教えてもらった。
帰ってきてからは、さすがに4時間の長旅で疲れきって、更に衰弱してたぬんちゃくを一晩寝かせてやり、今朝、お風呂につけてやった。
長く長く、お風呂につけてやった。
リクガメは、口から水を飲まなくても、肛門がゆるくて、お風呂につけてやるだけで、体の中に水を取り込むことが出来るらしく(何と言う、単純な構造・・・)脱水症状を起こしてたぬんちゃくはできるだけ、長くお風呂に入れてやることが絶対だったらしい。
んで、しばらくして、お風呂から出してやった。
昨日、打ってもらった注射の効果か、ココ最近では見られなかった位元気な感じ。
もしかしたら・・・
祈るような気持ちで、ぬんちゃくが大好きな草を口元に持っていってみた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
ぬんちゃくは、しんどそうにしながらも、少しだけ口を開けて、その草を齧ってくれた。
もう、その時の嬉しさは凄い事になってた。
いやまぢで。
軽く泣いてしまってたよ。
うん。
あんな小さな、たかがカメに、何でだろうと思いつつも、もう、アイツは、居なくてはならない家族になってしまったみたい。
これからどんどん元気になって、前みたいにのっしのっし歩く姿をぜひとも見せて欲しいです。
ちなみに、ぬんちゃくはコイツだ(↓)
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