2012年5月26日 10:10 CAT :
       

君と僕の逃避行劇を綴り死に

2ちゃんとかで、よく話題に上がる「中村トンネル」。

香川県に住んでるものとして、何度か、実際に肝試しがてらに行った事があったりする。

今はなくなってしまった「お地蔵さん」がまだ存在していた時、当時やってた演劇の皆さんと一緒に行ったのが、いちばん最初だったと記憶している。

「あのお地蔵さんが笑ってたら、トンネルから出られないんだって。」とか言いながら、「お地蔵さん」をのぞきこんだり、トンネルの向こう側にある覗き込むと自分の死にざまが見えると言う古井戸を見に行ったりなどなど・・・

確かに、雰囲気は尋常じゃなく良い感じ・・・だけれども、オレは残念ながら(かどうか知らんけど)現場で恐怖体験は出来なかった。

ついでに言うと、学生時代「中村トンネル」以上に恐怖スポットと言われていた「かっぱ道場」も行ってきた。

でも、そこでも特に何かがあった訳じゃあなかった。

・・・でも、そんなオレが唯一(まぁ、実家には、確実に何かが居るんだけれども)まぢで怖いと思ったお話でもお話しよう。

稲川順二が、子どもへの殺意を告白した事だし。

・・・関係ないか。

場所は、さぬき市にある「大串半島」と言う場所。

後から知ったけれども、ここはかなりの心霊スポットで、しかも、恐怖体験経験確率が尋常じゃないという、知られざるまぢ恐怖スポットだったらしい。

そんな事を知りもしない当時のオレは、友達数人と「きれいな星空」を見る目的に、「大串半島」に向かった。

昼間には良く遊びに行ってたし、周りに何もない公園だったから、さぞかしきれいな星空が見える事だろうとか、そんなことしか考えていなかった。

実際に、大串半島の「さぬきワイナリー」がある場所から上がっていく公園に着いたけれども、残念ながらその公園自体はそんなに星が見えなかった。

そのままじゃあ、不完全燃焼だとか考えたオレ達はそのまま、半島を車でグルグルと回りながら面白そうな場所を探してた。

その中で石作りの門を見つけた。

門は閉まってたけど、別段セキュリティーがあるわけでもなく簡単に侵入できそうだった。

(もう、時効だよな・・・)時間は、深夜の2時を過ぎた頃だろうか。

その中は、ローマのコロッセオみたいになってる何かのイベント会場みたいだった。

(後で調べて見ると、「テアトロン」とか言う施設らしい。)
そこからは、さぬき市(志度?)の街並みが見え、かつ何だかきれいな星空も見る事が出来、何だか、満足していた。

そのまま、帰る事が出来れば実に面白い一日だった。

で、終わるはずだったんだろうけど…
30分も経っていない。

10分くらいすると、連れの一人「SO」が急に「あかん。

あかん。」とつぶやき始めた。

見ると、今にも嘔吐しそうになって、震えている。

暗くて見えなかったけど、多分顔も真っ青だったんだろう。

「吐きそう。

何か、調子悪いから帰らへんか?」と言う、そいつの提案をオレ達は「空気の読めん奴やな。」とか罵倒しながら渋々、帰る事にした。

車の中では、オレが運転し、横に一人。

後ろのもう一人が気分悪くなった「SO」の介抱をしてる。

そんな状況だったように思う。

オレは「まぢで吐きそうとか、調子が悪くなったら、言えよ。

どっか寄るから。」と告げると、車を発車させた。

するとすぐに、オレの肩を誰かが叩く。

車を止めて振り向いて「やばい?」と聞くと、後ろのやつは「何が?」と聞き返した。

「いや、お前が今、肩を叩いたやないか・・・」と言うけれども、そんな事はしていないと頑なに否定するので、オレは、気のせいかと気を取り直して運転は続けた。

そしたら、またすぐにオレの肩を叩く。

車を止めて「だから何やって。」と振り向くと、「いやいや、何もしてないって」と首を振る連れ。

オレの横に座ってたやつも、「誰も何もしてないぞ。」と言う。

オレは、何か皆でオレをからかってんのかとか、そんな軽い気持ちでいたけど、このやり取りがあまりにも何回も続くから、段々ムカついてきてちょっとキレ気味に「エエ加減にしろや」と聞き返した。

すると、後ろでいた介抱してた方のやつも何だか体調が悪そうになってぐったりしてた。

ここへきて、オレも初めてこいつ等は何もしてないような気になって来た。

横にいた連れに聞いても誰もしていないと言う。

急に、身体に悪寒が走りはじめた。

早く帰ろう。

早く帰ろう。

急いで車を飛ばした。

途中の山道にポツンとある街灯の下に誰か居たような気がしたけれども、それも無視し、海沿いにある墓地も横切って、戻ってきた。

外の風でも浴びたら元気になるかと、家の近くの砂浜で一休憩。

その頃には、後ろの二人も、だいぶマシになってきてた。

オレの悪寒はまだ止まらなかったけれども・・・

少し休憩して、空が明らんできたから、後ろの2人をそれぞれの家に送り、横にいたヤツとオレは、オレの下宿に戻ってきて、2人で「何だったのか?」と話しながら、次第に疲れて眠りについた。

昼ごろ眼を覚まし、そいつも帰って行った。

オレは、腹が減ったので近くの弁当屋に昼飯を買いに行き、そして、何とはなしに、自分の部屋に帰って来た。

その時気がついた。

オレの下宿の扉に、でかい手形がふたつついていた事に…
その手形は、その部分だけに水分がついた上から埃が舞ったようなそんな不思議なもので、しかも、拭いても拭いてもしばらくは、扉に毎日付き続けた。

今でも、この話をすると悪寒が走るし、今、この記事を書いてる最中も悪寒が走る。

後ろに誰かが居るような気にさえなってくる。

どうか、この記事を読んだ奴も皆この感覚に襲われますように。

そして、ぜひ、大串半島に深夜出向いて素敵な体験をしますように。

こわいですね~。

こわいですねぇ~。

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1 thoughts on “君と僕の逃避行劇を綴り死に

  1. まとめtyaiました【君と僕の逃避行劇を綴り死に】

    2ちゃんとかで、よく話題に上がる「中村トンネル」。

    香川県に住んでるものとして、何度か、実際に肝試しがてらに行った事があったりする。

    今はなくなってしまった「お地蔵さん」が…

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