2015年4月1日 23:50 CAT :
       

9デノナルーフルリプイエ

光を受け取るために、体の部位の中で最も多くの細胞によって構成された光り輝く美しさ。

ただでさえ美い上で、そして、オレを虜にしてやまない美しさを持つあなたのモノとなれば、その美しさは、何に例える事も値はしない。

それでも、初めてであったその日から、オレは常に、その欲求をひた隠しにし、どこにでもいる普通の男女のように、愛し合いました。

この純粋な思いを先日告げた時、オレは、10年にも及ぶあなたとの生活が終わってしまうのではないかと、そればかり考え、何よりも、あなたを失う事を恐れて居ました。

何よりも純粋なこの思いを受け入れてくれることをただただ懇願しつつも。

出会ってから10余年。

隠し続けてきた思いをぶつけ、あなたのこの世に存在する何者よりも美しいその眼球をえぐり出し、そして、咀嚼しました。

あなたは、もうオレを見る事が出来ない。

全て理解した上で、それでも、オレの思いを受け入れてくれました。

これからの人生の方が長い事は分かっています。

オレは、これからの人生全てをあなたに捧げ、あなたの眼球となる事を誓います。

それでも飽き足らない甘美。

圧倒的甘美の中、静かに迎えた恍惚の表情を、あなたに見せる事が出来なかったことだけが悔やまれてしまいます。

唯一それだけが、この思いを証明する手段であったと言うのに。

見せると言う行為は不思議なものです。

光の反射によって起こるそれは、実際の状況を本当に脳に伝えているのか。

それは誰にも分かりません。

ただ、この愛だけは本物です。

それを分かち合う上で、視覚と言う感覚は不必要でした。

眼球をえぐり出し、そして、何よりも愛おしく咀嚼することにより、初めてオレ達2人の愛は永遠のものになるのでしょう。

いつの日か、オレの眼球をあなたに差し上げる日がくるはずです。

それは、オレがあなたの眼球である必要がなくなった日。

永訣の別れが訪れたその日となるでしょう。

それまでの時間を、2人だけの人生を2つの眼球と供に過ごしていきましょう。

愛しています。

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