2009年11月14日 20:36 CAT :
       

神様とその他の変種

オレが神様としてあがめている変態さんの一人に「ケラリーノ・サンドロビッチ」と言うおっさんがいる。

小林さんと言い換えても良い。

あんなにブクブク太り腐ったのに、歌声は「有頂天」の頃と変わらないと言う奇跡を体現している人で、(オーケンを見てみろ。

と言いたい所。

)嫁は緒川たまき。

緒川たまき可愛いと思う。

「巨人のドシン」で好きになった。

あんな変態デブリオになぜ・・・と未だに思ってる。

そんな、ケラさんの主催する劇団こそ有名(かどうかは知らんけど)な「ナイロン100℃」だ。

「ナイロン」と言えば、「惑星ピスタチオ」と双璧をなすオレの大好き劇団。

と言うか、オレの演劇作品のパクリ元。

そんな「ナイロン」の今年上演された33シーズン「神様とそのほかの変種」を、何を思ったかNHKでやってたんだって。

ビックリして、急いで録画しようとしたんだけど、当たり前の様に上演時間は3時間を越えてる。

しかも、DVDレコーダーのHD要領が3時間も残ってなかったんでやんの。

(オレのやつは古いので、80時間くらいしか録画できない。

)急いで、適当に新日のプロレス中継を消しまくって何とか時間を確保。

しっかり、全部録画する事が出来た。

「神様とその他の変種」。

ケラリーノ・サンドロビッチな作風と言えば、ナンセンス・シュールと統括されがちだけど、オレは何となく「有頂天」、ひいては「劇団健康」時代からの「意味のない事に意味がある」とか、「無意味にこそ価値がある」と言うスタンスをしっかりと継承してるように思う。

ストーリーはビックリするほど作りこまれている。

伏線の張り方だって、まるでお手本のような素晴らしく決まっていく。

あんなブ男に(昔はかっこよかったけども・・・)なぜこんな素晴らしいストーリーが書けるんだと思ってる。

でも、それじゃあただの僻みなので、容姿と才能は関係ないと思い直す事にした。

今回の「神様とその他の変種」だって、何重にも張り巡らされた複雑に絡み合う人間模様を見事にまとめた、尋常じゃなく作りこまれたストーリーは驚愕。

ついでに、ナゴム特有のドス黒い感覚すらもしっかりとはめ込まれているんだから、面白すぎる。

3時間なんてあっという間だ。

と言うか、気が付けば1時間経ってて、気が付けば2時間経ってて、気が付けば終わってる。

そんな感覚。

夢中で見てた。

そして、頑張れば色んなテーマを探り出す事もできるだろう。

でも、多分ケラさんはそんな事考えて書いてない。

テーマ性を考え出すと言う行為は、見る側が高尚な気分になりたくて勝手に妄想しているだけの事で、キッと、この作品の意味なんか無い。

それが、ケラさんの作品の一番素晴らしい部分。

意味のない事に、人生の貴重な3時間を注ぎ込んでいる。

(劇場に足を運ぶ人は、その観覧代だって払ってる。

)でも、意味のない事にそうやって使ってしまう事に、大きな意味があるんだろう。

「カイジ」じゃあないけど、損だ。

得だ。

金だ。

資産だ。

と姦しい社会において、無意味な事に費やさせると言う凄さ。

それは、キッととてつもないパワーなんだと思う。

ついでに、役者さんのうまさが尋常じゃなかった。

オレはかねてから、役者の名前で出てくる人は役者じゃないと思ってる。

例えを出して申し訳ないけれども、木村拓也は、駄目だと思う。

何をやってもキムタク。

マァ、あの人は役者じゃないからどうでも良いけど。

そんな事を念頭において考えたとき、エンドロールを見てビックリした事が多過ぎた。

子どもの役やってたの「みのすけ」・・・?!!
あの奥さん「犬山犬子」だったのか・・・?!
そのだんなさんは「山崎一」だとぉぉぉ・・・・?!
見たいな感じ?あと、水野美紀さんが出てた。

あの人は、香川県出身だから、何となく贔屓目に見てしまう感じ。

素晴らしい演劇を見て、久々に脳内がリフレッシュされた感じがする。

んで、「演劇やりたいなぁ~」って思ってたら、今日になって、母校の演劇部の顧問の先生から「もう少しでコンクールが始まるので、また教えに来てください」って連絡が・・・

指導と演出って形だけど、少しだけ演劇が出来るようになった。

仕事も決まったし、「脛毛おうじょと巨乳じいや」のレコーディング日程の確保も出来たし、その上演劇まで出来るようになるとは・・・最近、何だか色々うまく行き過ぎてる気がする。

そうそう明日、仕事が始まる前に嫁とチョッと遠出でお出かけしようかと思ってたりもする。

まだ予定は未定だけど・・・

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