2008年5月15日 2:12 CAT :
       

知恵遅れの佐吉はあざ笑う

ペースが落ちてきた。

脚本を書くって、何てパワーのいる作業なんだろう・・・考えてみた。

昔、「クワニータ」と言う脚本を書いたことがある。

全部で50ページ少々。

1時間くらいの劇だ。

それを、後になってマンガに描き直して見た。

するとページ数約200ページ。

つまりそう言う事みたいです。

脚本はマンガの4倍パワーが入る。

1日に5ページ書くって事は、毎日マンガのネームを20ページ描き続ける事に匹敵する。

極論と言えばそれまでだけど、それに近いくらいの量である事は間違いない。

もちろん、マンガでは絵を書く必要も出てくるけど、オレは絵を描くことに関して何にも苦じゃないし、楽しい。

字だけで展開を4倍書かなければいけない。

脚本を書くって、大変な作業のようです。

とか呟きながら書いてる「エデン統合地獄変」。

実は、全く面白い自信が無い。

この前そんな話を「くろすけ」に話したら「大丈夫。

オレはベタなのも好きだから」と言ってくれたけど、コレベタでもないような・・・コレはいいのか?
そんな不安に再び駆られて、高校の頃にオレが書いたものを片っ端から読み漁ってみた。

それこそ脚本からマンガから音楽から・・・

で、分かった事。

オレは今、幸せなようです。

別に金に困ってるわけじゃないし、仕事も(辞める準備しながら)ボチボチやって、最愛の人まで見つけて・・・普通に幸せみたい。

オレが、面白いと思う「毒気」があまりにも無い事が「エデン統合地獄変」をイマイチにしてるんだと思う。

アイデア自体は別段悪くないのに、何だかあんまり面白くないんだと思う。

高校の頃に書いた作品と比べるとはっきり分かった。

あの頃は、自分の不満や鬱憤、悲しみ、孤独、無力などありとあらゆる負の感情を持っていく場として、モノ作りをしてたし、それ自体がアイデンティティだった。

所が今じゃあ、趣味の一環みたいなもの。

それじゃあねぇ~・・
そんな感じなんで、本当にダメ臭いけど、ココまでやっちゃったから責任もって面白くなるように書きます。

でも、それでもダメな時の保険も用意してみた。

ひとつは今、暗黒真っ盛りの弟が書いた作品。

コレが何とも秀逸。

本人の許可があればの話だけど・・・

もうひとつは、オレが病み真っ盛りだった頃に「犬神サーカス団」の「御霊前」を聞いてイメージを膨らませた「非現実に抱え死す」と言う作品。

あまりにも重苦しくて、劇団時に、闇に葬り去られてたヤツなんだけど、少々手直ししてコレも持っていこう。

3つあれば何とかなると思うのは浅はかでしょうか?
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」ってやつで。

マァ、1個はオレの鉄砲じゃないけど・・・

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