- 2008年10月2日 4:23 CAT :
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哀歓漂わずに顧みのお時間です
この話しばらくしたら諸事情で消すかも知れない。
何か、そうなりそうな気分の話題なので・・・不愉快に思われたらゴメンなさい。
そこん所のライン引きがどうも下手なもので。
亡くなった人の話。
オレは、一応長男として生まれてきたけれども、本当はオレには兄さんがいたらしい。
詳しくは、両親も話したがらないのか、ほとんど聞いた事がないので、異常に不明確。
流産なのか、生まれて間もなく亡くなったのかすら、良くは知らないけれども、でも確かに存在していたらしい。
兄弟で言うところの長男。
きっと兄弟には、それぞれのポジションでそれぞれの悩みがあるだろうけれども、一番上ってのも、実は何気に悩む所が多かった・・・ように思う。
オレには、7つ上にすごく仲のいい従兄弟が居て、まるで兄貴のように慕ってた。
ゲームやマンガの趣味、おもちゃや服装、話し方や考え方に至るまで、それはそれは憧れて真似して来た。
とは言えども、従兄弟って事は、別々の家に住んでいて、毎日顔を合わすわけじゃあない。
時間が経って、別々の時間が増えれば増えるほど、やっぱり色んな所にズレが出てきて、今じゃあ被る部分も少なくなったように感じる。
でも、もし毎日顔を合わす兄さんが居たとしたら・・・
オレは、嫁と出会うまで人に相談事をしたことがなかったし、今でも人に相談することが苦手。
嫁には、「困ったことがあったらいつでも相談して」と言われるけど、実際には相談の仕方が分からない。
コレまで、どんな時だって、一人で悩んで、一人で答えを出してきたオレにとって、どんなテンションで、どんな所まで話せばいいのか、まったく見当がつかない。
そんなノリで、何とかかんとかやってきたけれども、そこへ来て「オレには兄さんが居たかもしれない」と言う話を耳に挟んだ時、そんな人がオレに居たらどうだったんだろうと考えずにはいられなかった。
嫌われ者で友達も居なかった小学校の頃。
あの頃からすでに、辛い事とかがあっても、よっぽどの事以外は誰にも話さなかった。
それでも兄さんが存在していれば、もしかしたら、すでに助けを求めていたかもしれない。
そこで何かいい方法を教えてくれなかったとしても、そこには、困った時に相談できる相手が存在してるわけで、それだけでも、きっとオレ自身の性格が変わってたように思う。
妹とは、根本が違う。
兄弟なのにまったく違う。
だから、話がかみ合わない。
何より、妹に悩み相談など兄貴として出来るはずもない。
マンガを描いても、誰に見せるわけでもなく、ただひたすらに自分で読み直してどうすればいいのか考えてたし、ゲームをする時にだって、競う相手が居ないから、ただひたすらに1人でやり続けた。
読むマンガや聴く音楽についてだって、自分で試行錯誤をしながら探していった。
100%の長男なら、それも楽しめたんだろうけど、幼い頃に兄さん同然の人が居て、その人の真似をして育ってきたオレにとって、きっとその行為自体はあんまり楽しいものではなかった。
言われるままに渡されてきたから、自分で吟味すると言うことを知らなかったし。
こんな事を言えば、言い訳になるかも知れないけれども、自己の確立において、途中まで真似して作った上で、そこから1人で作り上げるとあんまり上手くいかないもんだと思う。
そこは、一番初めから自己を確立してきたヤツにも、ずっと誰かの影響下にあって確立してきたヤツにも劣る。
さすがに、高校生位になってくれば、自分って言うものを作りたい、持ちたい、人の真似はしたくないとか思うようになってくるだろうけど・・・
で、最近になってまた兄さんが居たらなぁ~と思う事がある。
元々オレはきっと、弟気質なんだと思う。
長男とか、一番上とかに向いてないんだと思う。
居なければ居ないで、ズッと多少の違和感とやり難さを感じながら、それでもそこの部分を押し殺してコレまで通りにやってきてただろうけど、居た事を知ってしまえば、やっぱり、兄さんが居たらなぁ~と思う事だってある。
オレにとって間違いなく「居なくていい存在」ではない。
もう一度人生をやり直したいとは思わないけれども。
特にこんな夜には。
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