- 2008年12月15日 23:22 CAT :
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I do not apologize.
広島の原爆の番組をテレビでしてた。
たまたま見たんであんまり良く分からんけど・・・:筑紫哲也が出てた。
死んだはずなのに?アンコールとか書いてたから、多分過去の放映分なんだろう。
しかも、別に「最初から見るぞ!!」な気分で居た訳じゃあなくて、チャンネル回してたら映っただけ。
内容は、原子爆弾を開発して、投下して、その様子を撮影した博士が、広島を訪れて、被爆者と対談をするというもの。
テレビ番組と言うのは、時々信じられないような事をやらせる。
広島を訪れるまでは良いとしても、被爆者との対談って・・・
被爆者の人達は「謝ってもらいたい。」とこのおっさんに詰め寄るんだけれども、それに対しておっさんは「謝る必要はない。
真珠湾を忘れるな。」と繰り返す。
そんな重苦しい空気が流れる場面。
「核兵器は、使うべきではない。
そしてコレからも、使われない事を強く願う」とは言うものの、「だからと言って被爆者に対して、謝る必要はない」と繰り返す。
きっと、一番悪いのはテレビ局だ。
戦争ってのは、本当に望んでやってる人間なんかきっと一部の上層部の人間だけで、それ以外の全ての人間は望んでなんかいない。
と言うか、そう信じていたい。
その観点から考えれば、果たしてこのおっさんは、この場面で謝る必要があったのか?
もしこのおっさんが、謝らなければいけないのであれば、真珠湾攻撃以降沢山のアメリカ人を殺してきた日本人だって、このおっさんに謝らなければいけなくなるような気がする。「被爆した」と言う一観点からだけ立って、戦争の話をするのは飛躍重畳。
元々、戦争を始めたのは日本側で、それを望んでいなかったと例え声を大にして叫んだとしても、それはこのおっさんだって同じだったかも知れない。
望んでもいない戦争を奇襲的に始められ、友人を沢山亡くして、そして、命令で原爆を作り出さされた・・・としたら、この場面で謝ると言うのも少々奇異だ。
「足を踏まれた方は忘れない」と言う言葉があったよな。
どちらも、足を踏んでるし、足を踏まれてる。
お互いが、踏まれた事だけを主張していくこの場面を見ていて、世界が平和になんか到底なる筈がないと思ってしまった。
平和都市として、世界的に平和を訴えかけてる広島で、当事者達が和解できないのであればこそ、そう思う。
おっさんは言ってた。
「戦争に罪のない民間人など居ない。」
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