2007年5月2日 11:04 CAT :
       

二度同じネタを書くのは無粋なのかもしれない。

それでも書かずにはいられない今の気持ちをツラツラと書きます。

オーケンが江戸川乱歩の裏の最高傑作と評した「蟲」。

この、オレがい今まで読んだ中で最も純粋な恋の物語は何度読んでも、たまらなくなってくる。

特に後半の、征木愛造の追い詰められていく様がどうにもこうにも、切なくて、それでいて悲しい。

居た堪れなくなっていく征木愛造の心持の表現は、ここまでのものを空想で書く事が果たして可能なのかと首を傾げるほどに、リアルで、共感できてしまう。

きっとオレもこうなると思う。

あの状態なら。

愛する人を殺さなければならなくなった経緯にしても、本文では「厭人狂者ぶり」と書いているけども、決してそんな事は無く、何よりも自然に感じられた。

特にオレの場合は、自分も極度の厭人だからかも知れないけれども。

その作りこまれた世界観は、それがはるかもう80年も前の小説だとは思うことが出来ない。

すでに古典小説の部類に入ってなお、ここまでの新鮮さと斬新さを見出すものはそう無いと思うんだけども・・・

マァ、そんな感じで熱くなってしまったけども、次は「押し絵と旅する男」か「屋根裏の散歩者」でも読む事にしよう。

・・・実はまだ「ヌイグルマー」も読んでないんだけども・・・

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