2005年11月26日 19:58 CAT :
       

鼻につく感じなら読み飛ばしてくれて「可」ですんで。

今の彼女と初めて会った時、あの子はオレを見て「どうしてあなたはそんなに生き急いでるの?」って言った。

その時は意味がさっぱり分からなかったけど、それが最近わかってきたような気がする。

オレって間違いなく褒められて伸びる子だと思う。

んで、求められたり、褒められたりしたら、その事に対してどれだけでも力を注げると思う。

コレまでで考えてみた。

今まで、色んな人に「脚本がいい」とか「マンガが面白い」とか「いい曲を書くね」とか「色んな才能があるね」等など言われてきた。

んで、その100倍くらい「お前の作るものは独りよがり」だの「面白くない」だの「見るに耐えん」だの言われてきた。

それでも、「いい」って言われたいが為にとにかく躍起になって「モノ」を作って、その評価を求め続けていたように思う。

そして気がついたら、オレのアイデンティティとしてそれが確立していた。

もっと言えば、オレが作り出した「モノ」がオレになっていた。

・・・じゃあ、オレって言う一個人はどうなんだろう?
オレ自身についての評価なんか確かに聞いたことも無い。

強いて言えば周りから「汚物」みたいな扱いを受けていた頃に「キモい」的な事を言われたくらいだ。

だから、オレは非難だとしても「まっとうな評価」をくれるモノ作りに没頭したのかもしれない。

いつしか、誰も「オレ」を見てくれなくなってた。

でもそれが分からないオレは、必死になって「オレ」を見てもらうために「モノ」を作り出していた。

そうやってあがいている姿が多分「生き急いでいる」ように見えたんだろう。

アイツはよくオレに「マンガも脚本も音楽もあなたから無くなればいいのに」って言う。

「そんなものが無くなれば、皆があなた自身を見るようになって、そうすれば、皆あなたの良さに気がつくのにねぇ~」って言う。

アイツはオレの作るものをあんまり見ようとしない。

そんな事より、それ以外の所にばっかり興味をもって、んで、まっとうな評価をくれる。

それが、良い悪いに関係なく、オレは凄く嬉しい。

オレの事見てくれる事が凄く嬉しいんです。

だって、オレはここにちゃんと存在しているんだから。

最近コレまでのように搾り出してモノを作らなくなった。

作りたい時に作りたいだけ作る。

それでいいや~。

だって、オレは別にそれで食べていってるわけでもないし。

(今のところは)あくまでも趣味だしね。

・・・つってもこんなの普通の人からしたら、当たり前の話なのかなぁ?やっぱりこんな事を考えてるオレって変人なんだろか?

この記事を見てみる  ⇒

2 thoughts on “鼻につく感じなら読み飛ばしてくれて「可」ですんで。

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    分かりますよ。

    普通の人はどうだか知らないけど、オレ、その気持ちスゲー分かります。

    モノ創りも純粋に好きだけど、どっかで見栄ってゆーか、目立ちたがりってゆーか、人の目を意識して作ってる。

    で、作ったら作ったで、やっぱしみんなが見てるのは自分じゃないんっすよね。

    自分は『ものを生み出す人』であって、裏方に過ぎない。

    主役はあくまでモノ。

    『オレの人格とか、考えとか、ホントはどーでもいいんでしょ?』って。

    オレもよく思います。

    モノばっか追われて、期待ばっかがつのって。

    勝手に作品を期待されて、勝手にがっかりされて。

    コンチクショーめっ!!って。

    最近の口癖は『オレだって人間なんだよ!』です。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    そうなんですよ。

    正にその通りです。

    作品自体への評価ばっかり気にしてて、気がついたら自分自身への評価はどうでも良くなるんです。

    劇団で、脚本を書いてた時に特に思ったなぁ~
    頼まれて書いて、勝手にがっかりされた挙句「今回は脚本が悪いからみんなの士気が今ひとつ」って言われた時には、本気でへこんだものさぁ~。

    と言う訳で、一緒に叫びますわ。

    『オレだって人間なんだ~~~~!!!』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA