- 2005年12月2日 0:58 CAT :
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ほんのチョッとだけの昔話
中学時代。
オレには一人の親友がいた。
ソイツは、オレなんかと比べ物にならないほどに頭が良くて、中学生にしては圧倒的な知識を持っていた。
んで、現に会話の内容も高度で、読んでる本とか音楽もどこかしら高尚だった。
きっかけが何だったのか今はもう良く覚えていないけど、オレはアイツとメチャメチャ仲が良かった。
アイツはオレにオレのまったく知らないマンガや本、音楽を教えてくれた。
登校拒否気味だったアイツを、オレはよく家まで迎えに行って学校に連れて来ていた。
間柄はそんなものだけど、学校の無い休みの日でも一緒にいた。
アイツは派手なマウンテンバイクに乗ってオレん家までよく来ていた。
オレのおかんとかとも仲が良かった。
アイツの家はいつもカギが閉まっていて、しかも居留守を使うもんだから、オレはアイツん家で唯一出入りできる空いてる窓から出入りしていた。
何をしていたか、詳しくは憶えていないけれど、それでも充実した時間を送っていたように思う。
ある日、オレとアイツは、もう原因すら覚えていないような小さなけんかをした。
その日たまたまオレの機嫌が悪いだけだった。
別にアイツに落ち度は無かったように記憶している。
その足で学校に来たオレは、その日に限ってアイツの学校での評価を耳にする。
そして、オレもその輪の中に入り、同じようにアイツを非難した。
・・・ホントにうざいよな。
その日から、オレとアイツはもう会わなくなった。
相変わらず学校では、アイツの罵倒がよく起こっていた。
それまで気にもならなかった事がイヤに耳をつんざく。
その輪の中にオレもいた。
会わない時間に比例するようにオレはアイツの事を罵倒し続けた。
アイツは学校に来なくなっていた。
もう戻れなかった。
そして永の年月が流れて、卒業式を迎えた。
その日だけはアイツも学校に来て、オレとアイツは本当に久しぶりに顔をあわせた。
もう式も終わり、帰りがけのチャリ置き場で、アイツはオレに一言呟いた。
「お前といた時間が一番楽しかったです。」それに対してオレは「お前はホントうざかった」とだけ言った。
周りにいた沢山の人の目を気にしていたのか、素直になれなかったのか、もう憶えていないけど、確かにオレはそう言った。
アイツは苦笑いしながら「相変わらずやな」とだけ言って、その場を後にした。
それ以降、オレとアイツは会っていない。
人生において最も後悔した一言の話。
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立て続けのコメント失礼してマス・・
言葉って怖い。
一度口に出したらいくら後悔しても
遅いですもんネ。
私も取り返しのつかない言葉の浴びせっこ、
過去に数多く・・ (私は男との喧嘩ばっか。
汗)
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立て続けにとか言わずに・・・コメントありがとございます。
オレも、言葉って怖いと思う。
でも、言葉の無い世界でどんどん自分が誤解されて行って、それでも何も出来ないのも怖いんです。
んだから、後悔しながら後悔しない言葉を使える様になっていけたらなぁ~とか勝手に考えてたりして・・・
犠牲者多数かもしれませんが・・・