2015年11月11日 23:34 CAT :
       

そして君は動かなくなった

「王道軽傷」制作時に、レコーディングまでしておいて没になった「幸せと死合わせ」と言う曲がある。

で・・・だ、何かわからんけど、evernoteさんにその曲の歌詞の一部を見つけた。

せっかく書いたのに、日の目を見る事が無かったので、その歌詞の一部分でも載せておこうか。

 

 

目眩く推移の人生
数限りなくある人生
命は産まれ 淀みそして消える
それは幸せ それは死合わせ

唐突に母親の出て行った薄ら寒い部屋の中。
取り残されたのは、年齢3歳の男の子と月齢3ヶ月の女の子でした。
まだ、鍵のかかったドアを開けることさえ出来ない2人は、
いつ戻るやも知れない寡婦の母親を待ち続けました。
次第に衰弱していく月齢3ヶ月の女の子に対してどうすれば良いのか分からない年齢3歳の男の子。
カビの生えた食パンを水にひたし、女の子に食べさせようとしたのですが、
月齢3ヶ月を回ったばかりの女の子にそれを食べる事などできるはずも無く、
そうして、静かに女の子は息を引き取りました。
「死ぬ」と言う事さえまだ理解できない男の子は、
女の子が眠っているだけだと思い、
わずかに残る体力で女の子を抱き上げ、ゆりかごの様に揺らしながら
かつて、母親に歌ってもらった子守唄をうろ覚えながら歌い続けました。
それから2日後、その子守唄が聞こえなくなった薄ら寒い部屋の中で、
死んだ女の子を優しく抱きとめ、餓死している男の子が発見されました。

カラカラと回る映写機が映し出す人間模様
カラカラと回る映写機が映し出す人間模様
カラカラと回る映写機が映し出す人間模様
カラカラと回る映写機が映し出す人間模様

 

 

没になった理由・・・?

「カラカラと回る映写機が映し出す人間模様」って言う部分が何回やっても噛み噛みでうまく出来なかったからだよ。

こんな重暗い曲なのに、噛み噛みになりながら必死で「カラカラと回る映写機が映し出す人間模様」って言ってるのが、面白いを通り越して、どうしようもなかったからだよ。

そんな理由で没になった曲って、多分初めてだと思う。

30歳超えて得た黒歴史の一つか。

どうでも良いけど、出だしの部分だけ収録曲「しゃぼん玉」の冒頭部分に入ってたりする。

筋肉少女帯の「仏陀L」における「高木ブー大伝説」のイントロが「オレンジエビス」に使われてるのと同じノリだ。・・・と言う事にしておこう。

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