- 2016年10月24日 1:07 CAT :
-
ニュースチョクホー 前篇
考えたら、最近「マンガ堂」の更新報告一切書いてなかったな・・・
一応、コツコツとサイトの方は更新してるんだけどな。
近いうちに溜まってる奴を一気に更新しよう。予定は未定だけどな。
さてさて。
「ヘンリー・ダーガー」と言う人物をご存じだろうか。
正直、オレは知らなかった。暇つぶしに良く読みに行く大好きサイト「オカルト・クロニクル」さんで、去年くらいに読んで初めて知ったような感じ。
この人の話を書こうと思ってたんだけど、1年ほど失念してた。
先日、なぜかこの「ヘンリー・ダーガー」と言う人の事を夢に見て、「あああ!!このネタ忘れてた!」となった次第でございます。
と言う事で、今日から3回ほどにかけて、この「ヘンリー・ダーガー」と言う人と絡めながら、オレ個人の思い出話などもしていこうと思ってたり、思わなかったり。
多分書くと思う。予定をはるかに超越してメッチャ忙しくならない限りは。
まずは、この「ヘンリー・ダーガー」と言う人について、少しふれておこうか。(ぶっちゃけ、「オカクロ」さんに詳しいので、興味ある人は、そっちを読んでくれと言う話よ。)
「ヘンリー・ダーガー」についたあだ名は「世界一有名な無名作家」らしい。
「変身」などで有名な「フランツ・カフカ」は、生前ほとんど作品を発表せず、死後に見つかった原稿がたまたま友人の手で出版となり、有名になった・・・と記憶してるけれども、カフカは一応、生前も作家として活動しており、確か、数冊は著作があったはず。
「ヘンリー・ダーカー」も似たようなものだけれども、ただしレベルが違う。
出版されるどころか、物語の存在を「ダーカー」本人に以外誰ひとりとして知る事さえなかったらしい。
とは言え、そんなもの中二病前回の思春期の頃に、どうしようもなく痛い物語を誰にも知られずに書いてたとか、結構ありきたりな話だと思うだろうて。
ただ、ダーカーの凄いところは、その物語が何と60年以上に渡ってひたすらに書き続けられた事にある。
何とページ数にして1万5千ページ。世界最長の長編小説になるらしい。
それどころか、ダーカー自身も他人との接触を極力拒んでいたため、生前の写真は3枚しかなく、そもそも名前が「ヘンリー・ダーガー」と言うのかどうかさえも、はっきりとわかっていない。
凄い。凄すぎる。
そして、物凄く親近感が湧く。
「ヘンリー・ダーガー」のやってる事、気持ちなどがとにかく痛いほど分かるんだよ。
才能と言う面では、「ヘンリー・ダーガー」に敵う訳が無いと言う前提の上で、誰とも接触する事が出来ず、生きにくい現実世界から逃避し、脳内の世界でだけ生き、そして、それを何らかの形で物語に書いていた(あるいは、書いている)奴って、世界中にかなりの数いると思う。
オレもその一人だったんだよ。
紙一重で、有名になれなかった「ヘンリー・ダーガー」になってたんだよ。
実際にオレも、小学生の時から今になっても描き続けているマンガが存在する。
まだ完結している訳でもなく、そして、誰にもまともに読ませた事はないと思う。
オレの場合、まだ描き始めて20年ほど、ページ数は5400ページほど。
そのマンガ「ニュースチョクホー」は、完全にオレが現実から逃避し、脳内の世界で生きるためだけのマンガであり、オレ自身が現実世界と触れうようになっていった高校自分から明らかに執筆ペースが落ちてきている。最近なんて、1年に1話描くか描かないか位になってしまってる。
代わりに、今、オレは自分が神となってひとつの宇宙を脳内に作り上げてる。
そして、その宇宙で起こる出来事を時間軸と空間軸に合わせて切り取って、物語としてマンガとか小説に書いてる。
マァ要するに、「us」も「R.D」も「G」も「first end」も「やみ。世界」も全部、オレの作った宇宙の中で起こったひとつひとつの出来ごとであり、全ての物語はお互いに干渉しながら存在してるんだよね。
「ヘンリー・ダーガー」における「非現実の王国にて」に匹敵するオレの「ニュースチョクホー」。
そして、「ニュースチョクホー」の世界から離脱して、宇宙を形成するようになっていった経緯などについて、何となく自分語りしたくなってきたとね。
まぁ、そんな話ですよ。
それを「ヘンリー・ダーガー」の話をトリガーに語りたくなってきたんだ。
明日以降、そんな話を少し思い出してみるよ。
それは、一人のあごの長いおっさんとの出会いの物語。
次回を待て。
- この記事を見てみる ⇒
1 thoughts on “ニュースチョクホー 前篇”