- 2021年3月21日 4:25 CAT :
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処女の奇妙な冒険 第3部 未来への遺産
毎晩、ほぼ徹夜するくらいの時間お仕事してる。
それに対して「大変ですね」とか「お忙しいですね」とかよく言われる。
そうやって声かけてもらえる事には、ディモールト感謝しかない。
感謝しかないんだ。
その上で、非常に申し訳ないのだけれども、今の生活にオレは物凄く満足している。
そもそも、この夜中まで起きてないといけないのだって、眠くなったらお昼寝したり、マンガ描いたり、マイクラしたり、好きな事をやってる結果、時間が無いから睡眠時間を削っているだけで、言ってみれば、好きでこんな生活をしているきらいもあったりなかったりするあったりする(多分ある)。
なので、本当に恐縮してしまう。
好き勝手やってるのに、ご心配おかけする感じになっちゃってすみません。いや、ホントに。
会社勤めしてた頃のあの首を絞められるような息苦しさは、今はもう本当にない。
つくづく会社勤めとかに向かない人間なんだと思う。
それはそれとして、何でオレは、こうやってお仕事してるんだろう。とか、ふと考えてた。
これに関しては、もう100%家族の存在があるからだろう。
断言しても良いけど、オレが結婚もしてなくて、今でも実家で子ども部屋おじさんをしていたとしたら、オレが遊べるだけのお金をチョッと何かして稼いで、それでズッとダラダラしてたと思う。
まぁ、今の仕事をオレに提案したのが、嫁なので、嫁がいなければ、そもそも論として今の生活になるはずはないんだけども・・・
結婚した時には「これから二人で生活するんだ!ちゃんと会社勤めとかしてお金稼ぐぞ!」みたいなちょっとした責任みたいなものを背負った気がした。
娘が生まれた時には「この子だけは、何があってもオレが守り抜かないといけないんだ!」みたいな結構大きな責任を感じた。
息子が生まれた時には「こいつは、いよいよ頑張らねえといけねえな!」みたいなさらに大きな責任を感じた。
今の毎日は、この大きな責任と、やりたい事をやりたくてしょうがないオレ個人の自我のせめぎあいだと思ってる。
もし、オレに自我・・・と言うか、やりたい事とか、変な欲求とか一切なければ、多分、本当に延々と仕事してるんだろう。その結果、もっといっぱいお金を稼いで、お金持ちになっていたかもしれない。
ただこれはサラリーマン時代からズッと考えてた事なんだけど・・・
「オレは何のために仕事してるんだろう」
と言う疑問がある。
サラリーマンしてた頃は、繁忙期とかになると、本当朝の4時とか5時まで仕事して、帰ってきてから仮眠取ったら会社に行ってた。その上、月に1~2回は休日出勤もあった。
あまりにも寂しくなった娘が、オレの昼休みの時間を狙って会いに来てて、その為にオレも20分くらいだけ仕事を抜け出して、娘に会ってた。
その時間しか子どもと触れ合えないみたいな時期も長かった。
チャイルドシートに縛り付けられて長時間車に乗るのが大嫌いだった娘が、それでも、ぐっと我慢して、オレに会うために30分以上車に乗ってきてくれてたのを見て、胸が張り裂けそうになったのを覚えてる。
家族のために仕事を頑張ってるつもりだったけど、これは本当に家族のためなのか?
家族を最優先に出来ないような仕事の仕方で、本当に家族のためになるのか?
そんな事をばかり考えてた。
今の生活では、オレは家族の誰よりも家にいる。
仕事部屋にこもりっきりだけど、めっちゃアップアップしてる時でもなければ、誰で勝手に入ってきて、色々話も出来るし、息子なんて「マイクラしよう」って誘ってきてくれて、そうしたらチョットの時間位なら一緒に遊べる。(まぁ、マイクラやり始めてチョットで終わる事なんてまずないんだけれども・・・)
収入で見ても、あの頃よりはかなり増えた。
(ただそれに関しては、あくまでも副次的なもので、収入が減っていたとしても、今の生活が良かったんじゃないだろうか)
何のために仕事しているのか。
そんなもの、家族でニコニコ生活するために決まってんじゃねえか。
家族がニコニコ出来ないほど、仕事ばっかりしてまでお金持ちにならなくても良いと思うんだよ。
大金持ちになって、豪邸に住んで、ブランドもので身を固めて、高い車乗りましたところで、生憎うちの家族はニコニコしなんだよ。
うちの家族がニコニコするのは、ほどほどの生活だけどいつもみんな一緒に居る事なんだよ。
取り合えず、今、オレが基準にしていることは、子どもたちの希望を応援できるかどうかと言う事。
それは、もちろんおもちゃとかを何でも買って甘やかす的な意味じゃあない。
例えば、娘が習い事をしたいと言い出した時に「行かせてあげたいけど、お金が無いからゴメンね」と言う事だけは絶対に避けたい。
今のところは、そう言う意味でのお金の苦労を子ども達が一切感じずにノビノビ育っていってくれている。
オレも、子どもの頃「うちは貧乏なのよ」と親にずっと言われてきたけど、世に言う「お金での苦労」を全くしたことがない。
本当に必要だと思うものに対して、買ってもらえなかったり、無理だったりした事は一度たりともなかった。
今になれば分かる。
両親も、今のオレと同じような気持ちだったんだろう。
オレも、子どもたちには「お父さんは、お金が全然ない貧乏だから」と事あるごとに言ってるけど、一応、今のところ、子どもたちが望むものは全て叶えてあげられてはいる。
オレが今、急に死んだとしても、最低でも、子ども達が成人するまでは、騙し騙し生きていける程度には準備出来ていると思う。
これに関しては、オレなんかにお仕事をくれている皆々様に対して本当にどれだけ感謝してもしきれない。
後の問題は、この生活がいつまでも続くように、日々を出来るだけ丁寧に生きていくと言う事だけなんだよ。
チョッとだけ愚痴を言うのであれば、オレも、嫁みたいに子どもたちともっとずっと一緒に居たい。
いつも家で仕事しているとは言っても、メインで子育てしている嫁とは比べるまでもない。
しょうがないし、嫁は嫁でもちろん、色々苦労してるんだけど、それでも、時々「オレもああやって子どもの成長を間近で見続けたいな」と思う。
それでも、サラリーマン自体とは比べられない位、そばに居られてるんだけどね。
ひとつの欲求が当たり前になると、更にどん欲になってしまう。
人間、欲求は本当に底なしだ。
と、変な所に着地したところで、おやすみなさい。
でも、仕事は家族より軽い。
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