- 2023年7月14日 12:33 CAT :
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一瞬
今更ながら、チョッとだけ筋肉少女帯のオールタイムベスト「一瞬」のお話でも。
学生時代、筋肉少女帯に出会ってからはや四半世紀超。
ずっとぶれることなくファンでい続けることが出来た。
新作も含めて、ずっと追い続けてきた。
当たり前に全ての音源を所持している。
昨年のナゴムバージョン「いくじなし」のリメイクと、空バカの大名曲「keep cheep trik」のリメイクには、かなり衝撃を受けたもんだ。
まぁ、時代が違う訳で、表現自体は随分とマイルドになってしまったけれども、それはそれで良いんだ。
今の時代とあの時代を比較し、それぞれの作風を楽しむことが出来た。
そんな流れで今年発売されたこのオールタイムベストですよ。
この人たち何枚ベストを出せば気が済むんだろうか。
当然のように全部の音源を持っているファンとしては、もうベストアルバムと言えば「お布施」と割り切って買うと言う姿勢も正しいと思う。
ただ、こと筋肉少女帯においてだけは、どうしてもそう言う話ではない。
絶妙に欲しくなるんだよ。
今回のアルバムの場合、まず新録が「サンフランシスコ」なんですよ。
「釈迦」と双璧をなす初期の超大名曲「サンフランシスコ」。
未だにライブではド定番として演奏され続けている「サンフランシスコ」。
前期のエディー在籍時と90年代のキンショーバージョンの2パターンはそれぞれ「仏陀L」と「SAN FRANCISCO」と言うアルバムの中で音源化されている。
そのどちらも素晴らしい編曲なんだけど、再結成後、エディーの激弾きピアノとふーみんのお城の建つギターソロが共演した最強編曲バージョン「サイフランシスコ」がライブでは演奏され続けてきた。
ライブDVDには何度か収録されていたとはいえ、おそらく100%のキンショーファンが待望のファイナル絶叫バージョン「サンフランシスコ」がついにこのアルバムで新録された。
となると、この1曲だけでも買うしかない。
ライブでしか聴けなかったこのバージョンのスタジオ録音が聴けるならそれだけで、アルバム1枚分など余裕で超越した価値がある。
そして、もう1曲の新録は、ファンで嫌いない人なんてきっといない90年代キンショーの隠れた名曲「高円寺心中」。
当然新曲も入っている。
この段階で、買う買わないとか迷う選択肢なんてあるわけない。
その上。その上でだ。ベストと銘打つ通り、過去の楽曲がこれでもかを入ってるんだけど、その選曲が素晴らしい。
これだけ長期間活動してると、スタジオ音源でも色んなバージョンが存在するわけで、その中にはどうしたって好き嫌いがある。
そこで、「この曲はこのバージョンで収録した」が悉く「分かってる」感じなんだよ。
ホント絶妙。
唯一言える事と言えば、「高木ブー伝説」が「サーカス団パノラマ島へ行く」の「元祖バージョン」ではなく、大水銀の「高木ブー大伝説バージョン」、もしくは「ナゴム全曲集」の「高木ブー伝説」だったら、まぢで完ぺきだったんじゃないだろうか。
正直「釈迦」は良いんだよ。
そりゃあ、ここは「大車輪」の「大釈迦」じゃねえの?と思わなくはないけれども、あの曲は参加してるアーティストさんが多すぎて利権もめんどいだろうし、そもそも、「釈迦」については、どの時代のどのバージョンであっても、その瞬間瞬間の思い出があるわけで、不満なんてないです。
32曲収録中、不満なのが1曲くらいしかないと言う、有り得ない布陣。
古い時代ものも新しい時代のものも全てが新しくリマスタリングされたベストアルバム。
いやぁ~素晴らしいアルバムだったわ。
とここまで書いて、これに「蜘蛛の糸 第2章」が入ってたら、更にとんでもなかったとも思った。けど、まぁ、あのころの作品はオーケン本人的にもトラウマ過ぎて触れられないんだろうな。
「レティクル座妄想」からは「香菜、頭をよくしてあげよう」しか入ってないし。
まぁ、その辺の事情もファンなら分かっておりますので。
ただ、上記の話を読んでわかる通り、完全にファンの方しか向いていないので、ファンじゃない人の入門編としては、多分「普通に良い曲が入ったアルバム」でしかないような気がする。
このアルバム単体で筋肉少女帯の良さは1割くらいしか伝わらないと思うので、ぜひ入門編としては「月光蟲」「サーカス団パノラマ島へ帰る」「レティクル座妄想」辺りを聴いてほしい。
で、合わなければ、きっと筋肉少女帯は合わないので無理しないで、自分に合った音楽をお探しください。
簡単に触れるだけでも、思いが強すぎて短い文章では書けなかった・・・
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